チャーリー・ウィルソンズ・ウォー (2007)
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英雄の扱いには鼻白むおもいが
2008/03/11
by
豊作
テキサスの下院議員チャーリ・ウィルソンは、アフガニスタンにソ連が侵攻したことを知る。現地に飛んで、難民があふれる国境の現状を見たり、パキスタンの首脳と面会したりするのだが、軍事・外交委員会のメンバーであるとはいえ、行政や軍に関わりのない一議員にすぎないのでできることは限られている。が、彼はCIAの地域担当部長とコンタクトをとり、現地のゲリラ(ムジャヒディン)に密かに武器(スティンガーと呼ばれる地対空ミサイル)を供与する計画を実行に移す。
議員役のトム・ハンクスも好色なやり手オヤジの味をよく出していたが、それを上回っていたのは、フィリップ・シーモア・ホフマンだ。この人は、「カポーティ」ですばらしい演技を見せてくれて、それ以降僕は注目している。「ミッションいんぽ3」では持ち味がだせる役回りではなかったが、"The Savages""Before the Devil Knows You're Dead"では、悩み深き男を演じていて期待に違わず。この映画では、陰の立て役者といってもいい、ユーモラスでアクが強くて、ずけずけ物を言うCIA職員を演じていたのだが、トム・ハンクスと画面に出ていると、ホフマンが完全にハンクスを食ってしまっている。
9.11以降米国はイスラム原理主義の強いタリバン政権がテロリストをかくまっているとして侵攻、自分に都合のいい政権うち立てた。彼の業績も今となっては昔の話だが、それを英雄的なものとして描く映画の立場に、僕はまりきれない。結局は大国のエゴにしかすぎない。映画の評価が政治的なものと別にあってもいいのかもしれないが、僕には鼻白む思いがする。
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