アズールとアスマール (2006) »レビュー

色彩鮮やかなメルヘン・・・とても素敵な失敗作。

60点 2008/01/07 by 名画座の怪人

アズールとアスマール

お伽噺のようなストーリーと平面的な絵に鮮やかな色使い。まるで動く絵本のようだ。

はじめの方の幼少の頃のエピソードが冗長だし、成長したアズールが未だに「ジンの妖精」云々と言っているのを見たときは中断しようかと思ってしまった。
面白くなるのは乳母と再会したあたりから。

この乳母の立場ですが、なんで大金持ちになっているかな〜。(^^♪
フランス(で、いいのかな?)にいたときは金持ちの使用人に過ぎず、しかもいきなり首になってアスマールともども路頭に迷ったはずなのに。ご都合主義ここに極まる。が、メルヘンだと割り切れば目を瞑れます。

映像的には失敗作だと思います。
背景や動物などの色彩が鮮やかなだけにとても残念。
平面的な背景と人物。人物の衣類など単純化しすぎて皺も影もない。それでいて、顔や手、女性の胸元などは3DのCGで立体感を出している。
其のミスマッチなところが変! 特に酷いのは乳母で顔だけ浮き上がって見える。
あえてこの様な試みをしたのでしょうが中途半端で未熟なCGの使い方に不満です。
CGなど使わずに平面的な絵柄だけで統一すべきでした。
キャラクターの動きもぎこちなく、アニメーションと言うより切り紙絵による人形劇のようです。

偏見と差別はテーマなのか? 特典映像でジブリのスタッフがしきりに強調していたが。異国に流れついたアズールは散々な目にあうわけだが、これはモチーフと言うかネタとして利用しているだけ。どちらかと言えば兄弟(同然の二人)の絆がテーマかな。

一番の見所は最後、ジンの妖精の部屋のシーン。とても優雅な気持ちになれます。
「兄弟よ、お聞き。○○の妖精はそなたをお選びになられた。」

 

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