シルク (2006) »レビュー

ぬけぬけオリエンタリズムになりそこね

50点 2008/01/29 by 未登録ユーザ odys

シルク

いまどき、ぬけぬけとオリエンタリズムで映画を作ってんのかよ、おい、というのが途中までの印象。神秘の国・日本、と大昔のヨーロッパ人が考えたであろうような描き方ですからね。

で、ぬけぬけオリエンタリズムなら一応それでいいかなと思っていたのですが、終わってみるとそれが腰砕けで満足できるところまで行っていない。明らかに物語の紡ぎ方が足りないのです。日本を夢のように描くための戦略(断片的だからこそ夢であり得る)なのかとも思ったけれど、それにしても不十分すぎる。夢として観客の心に刻印されるところまで達していないですね。

で、キーラ・ナイトレイと主人公の夫婦愛情物語なのか、というと、どうもその点でも物足りないのですよね。ネタバレになるのでボカして書きますが、結末が生きるためには主人公がもっと日本とヨーロッパ、妻と○○の間で引き裂かれて彷徨する必要があると思う。また、主人公とキーラが結ばれた経緯なども或る程度描かないと。そこいらも弱いんですよ。

結果として虻蜂取らずの映画になってしまった、ということでしょう。
あと、いまどきだから仕方がないかも知れないけど、フランスでの場面ではちゃんとフランス語を使って欲しいな。

 

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