いのちの食べかた (2005)
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2007/12/13
by
アキラ
ドキュメントってよりは細かくジャンル分けするならミニマルアート。森さんの言葉に促されて行ってみたが、言葉で何かを語ってくれる作品ではなく、我々が観念的に知っているだけの食材加工の現場を単に覗いてみようって少々スカした視点。ナレーションも台詞もなく淡々と作業だけが映し出されます。どうも先進国のドキュメントに区分される中にはこの手の少々実験的な手法の物が多い。それがドキュメント映画を一般大衆から遠ざけてる大きな要因に思えます。今作に関しては私が見る限り一切の俗な感情を排除する狙いがあるかのようです。フィックス構図のほどんどはシンメトリーで無機質な工場をより無機質に印象付けています。
日本では屠殺というと昔はえた非人など一部の被差別民が押し付けられていた汚らわしい仕事ってイメージがありますが、ここでは果実の収穫と何ら変わらない作業として描かれます。ここまで無感情に見ていられるのは多分、屠殺の行程がオートマチック化していて、産業として割り切れてしまうからなのでしょう。豚や牛が順番に殺され腸を切り裂かれバラバラにされる姿を見せていますが、ここでは食品が食べ易く加工されてると割り切って冷静に捉えられるほど整然と作業が進められます。唯一痛そうだったのは子豚の去勢シーン。手作業だし鳴き叫んで暴れようとするし。当然麻酔なし。やはり手作業だと気持ちが入っちゃう。そういった意味で文明の利器ってスゴいと思わされます。木を揺すって果実を落とす機械にはビックリ。
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