フィクサー (2007)
»レビュー
見事な序破急!映画の醍醐味!
2008/05/01
by
テステス
うーん面白かった!ジェットコースタームービーのようなカタルシスではないが、映画っていうものの味わい深さをしみじみ堪能できる逸品です。クルーニーの演じる役はいつも事前は「凄腕のヒーロー」のように宣伝されますが、実際に見てみると悪く言えばヘタレ、よく言えば等身大の生身の大人ですね。そこが実に魅力的です。ご都合主義的に配置された善玉・悪玉はおらず、登場人物の描きこみが丹念で、一人ひとりが背負っている背景世界がしっかりと感じ取れます。演技力も素晴らしい。監督はちがうようですが、「アウト・オブ・サイト」「オーシャンズ12」にも似た時系列の逆転があります。でもその二作に痛めつけられた者にしたら、今度のはずっとわかり易いものです。一時間以上かけて冒頭の爆破シーンにたどりついてからの、一瞬にして着く決着、フィクサーの真の凄み、たっぷりとした余韻には、構成の見事さと洗練された演出の妙がにじみ出ています。本当にいい作品でした。
ただ一つ宣伝方法には疑問が。地味で売れないからといって、「オネアミスの翼」みたいに実際と違うストーリーを喧伝するのはやめて欲しいなー。
1人がこのレビューに共感したと評価しています。
※ユーザー登録すると、レビューを評価できるようになります。
返信を投稿
Copyright©2008 USEN GROUP All Rights Reserved.








