チーム・バチスタの栄光 (2008)
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現代社会が生み出した犯罪者
2008/02/19
by
リジュ
非常に深く、娯楽作品とはいえない、完成度の高い作品だった。このような「医療映画」は初めて見た。手術をしている俳優が、まるで本物の医師に見えてくるのである。これは俳優の実力と、監督の手腕があったからだろう。
自分は原作を読んでいないため、原作ファンの人達とは評価が異なると思う。しかし、この映画はすばらしい原作あってのものだろう。その原作をぜひとも読んでみたいと思う。映画を見る前に読むべきだったのかもしれないが・・・・。とはいえ、この映画は、現代の医療に関心を抱く自分にとって、興味深いシーンの連続だった。
この映画の中で非常に気に入った人物がいる。それは、竹内結子さん演じる田口医師である。彼女はひょんなことから、バチスタ手術3件連続失敗の真相を探るよう頼まれる。そして、不器用ながらも「チーム・バチスタ」の「栄光の七人」をそれぞれ訪ね、聞き取り調査を行っていく。その様子が非常に可愛らしく、優しいのである。竹内さんの評価が非常に高まった。
やはり「栄光の七人」の中に犯人がいるのだが、本当に最後まで犯人がわからない。そのような巧い構造も面白かった。田口医師、白鳥さんと共に、一人一人の性格を整理し、推理することができる。まさしく「医療ミステリー」だ。
現代の医療にはたくさんの問題がある。ある人から聞いたのだが、現在、麻酔医、産科医など、特に労働がつらく、人数も不足しているところがあるらしい。それを聞いたとき、この映画が如何に現代を風刺しているかがわかった。さすが現役医師が書いた小説だと思った。このようなたくさんの問題は解決していかなければならない。
人を殺すなんて、どんな理由があるにしろ、いけないことだ。しかし、この映画の犯人は「現代社会が生み出した犯罪者」と言えるのではないだろうか。医療に興味がある人もない人も「チーム・バチスタの栄光」をぜひ見ていただきたい。
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