アメリカン・ビューティー (1999)
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オープンハウス
2007/08/18
by
トラップ大佐
アメリカの中流階級、いわゆるアメリカで一番多い標準的な家庭での出来事として捉えていいのだと思う。そういう意味ではアメリカの暗部を描いていると言えるし、人間の真実を描いているとも言えると思う。空から住宅地を写しだすカットはまさに中流階級のベッドタウンをうまく印象づけていると思う。途中で母親がこどもに一戸建てに住めるのは幸せなのよという場面があるが日本人ならともかくアメリカ人でもそういう価値観があるのにはちょっと驚いた。アメリカの不動産取引は日本よりも取引人のレベルが高いといわれているがオープンハウスの前に自分で一生懸命掃除するあたりは一緒だだし、客からいいように言われるのも同じだ。中年夫婦のセックス、子供との関係、浮気、銃問題、麻薬問題、同性愛とアメリカの課題をくまなく網羅した脚本はアカデミーを意識したといわれるのもうなずける。ダイニングルームでの家族のさめた会話、雨の中に現れ消える隣人をガレージの中から写すカット、バラの中の美少女など印象に残るカメラアングルも多い。音楽も車の中で夫婦がそれぞれ歌う歌やエンドタイトルの「ビコーズ」などいい雰囲気がある。娘の友達に興味を持ってしまう中年男の話は笑えない。ケビン・スペイシーの演技も最高だし、アネット・ベニィングの女の寂しさと色気をとても感じてしまう。2回目の鑑賞だがまた数年後には見たくなるかもしれない。アメリカンビュティーとは赤いバラのことであることも今回知った。奥さんが庭に植えているものとあの裸の女の子を包むものが題名になっているのもすごい脚本だ。
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