ノーカントリー (2007)
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怖面白い
2008/03/26
by
ちょし
都心の某劇場の午後の時間帯に行ったら、かなり満席に近い状態で、両隣は体の大きなオジサマ2人、その間に挟まって決して小さくない体をはみ出さないように気を使いながらの鑑賞。
内心「ちっ!右のオヤジはお腹が鳴っていてうるさいし、左のオヤジは靴を脱いで前の席の背に載せている、何て運が悪い席なんだ!集中できないじゃないか!!」
・・・全くの杞憂でした。
こんなに病んだ、暗い、重い映画なのに、最初から最後まで目一杯堪能してしまいましたよ。
映像、脚本、役者どれを取っても一級品でした。
荒涼としたテキサスの大地、遠くに見える木と人の影あたりからゾクゾクしました。
アントン・シガーが出てくるだけで完璧にホラー映画となりますが、ベル保安官が出てくると一転して「黄昏」的なムードがかもし出される。緩急がうまいんですな。
殺人鬼と保安官に追われるルウェリンの妙な自信もアメリカ的で清々しささえ感じましたが、通り一遍の結末とは違うところが人生の不条理さ、残酷さを痛感させて鑑賞後どよ〜〜んとした気持ちにさせる。それがまた散弾銃の破片のように残るんですよね。でも、この感覚嫌いじゃありません。
右のオジサン、途中で舟こいでましたが、「こんなに面白い映画でどうして眠れるのか私は理解できない」と思っていると、例のドア錠を○○するところでびっくりして起きていらっしゃいました。
怖いアメリカのイメージの映画に私的にスピルバーグの『激突!』があるんですが、この映画を観た後はトラックの運転手の顔がハビエル・バルデムに固定されてしまいました。コンビニでもハイウェイでも絶対に会いたくない!
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