ノーカントリー (2007)
»レビュー
殺し屋のルールは現代社会そのもの
2008/04/06
by
endymion
私は40代の半ばを過ぎて,日々時間の経過がますます早くなっていくなと感じているのですが,この映画を見て冷酷で自分のルールにきっちり従い人を殺すことを何とも思わない殺し屋に,現代の社会の縮図を見た気がしました。あの殺し屋の皮膚の下には,4月から始まった後期高齢者保険制度や年金問題などルールにきっちり従うことで平気で人をすりつぶしていく現代社会のメカニズムがそっくり入っているように思えます。名目だけの管理職にさせられて行き場のない状況になっている40代,50代のサラリーマンも少なくないでしょう。日本以上にアメリカ社会には格差があり,また冷酷な社会ですから,日本以上の冷酷無慈悲さを彼が具現化しているのは当然のことと言えます。命よりも金や麻薬をもとめる欲望。怪我した登場人物にお金と交換で上着を渡す若者や少年。すぐ日本でも同じことが日常的なものになりますね。No country for old menのタイトルは日本も含んでいるのだと思います。私も何年か後,主人公の保安官のごとく世の中に嫌気がさし引退するかもしれないなと思いました。
4人がこのレビューに共感したと評価しています。
※ユーザー登録すると、レビューを評価できるようになります。
返信を投稿
Copyright©2008 USEN GROUP All Rights Reserved.








