ノーカントリー (2007)
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クロマニヨン人か、ネアンデルタール人か!
2008/05/01
by
牧坂満
遂に「羊たちの沈黙」のDr.ハンニバル・レクターの存在を脅かすシリアルキラーが登場しました。アカデミー助演男優賞を受賞したハビエル・バルディムの強烈なキャラは登場するだけで観客も“蛇に睨まれた蛙”のフリーズドライ状態になってしまいます。現代人のクロマニヨン人からネアンデルタール人に退化したような人相風体に釘付け状態になったのは私だけではないでしょう。
映画は主人公不在のスーパーヴァイオレンスムービーであり、テキサス州保安官役のトミー・リー・ジョーンズさえもが狂言回しの役割で、物語の起承転結自体が曖昧模糊とした構成にされているので、日常茶飯事の暴力のリアリティが強調されています。高圧ボンベからホースを介したノズルを使用して、ピッキングなどの小細工を嘲笑うように室内に侵入したり、無辜の民を平気で殺傷していく恐怖は映画史上屈指のシリアルキラーであり、冒頭からエンディングまでスリル溢れる暴力映画となっています。かつてのアメリカ製正統派西部劇ではショットガンを使用する輩は卑怯者の象徴であり、ヒーローは常にコルトピースメーカーのハンドガンで正々堂々と対決していました。しかし、ハビエル・バルデム扮する殺し屋は相手が丸腰だろうが、無垢の民だろうが躊躇することなく、サイレンサー付きショットガンで殺害します。
殺害した被害者からの流血による返り血を回避するシーンは伏線となって構成されていますのでお見逃しのないように御注意下さい。正規のストリーテリングの中とは別箇に生じる暴力描写の中に救い難い暴力の連鎖による厭世感すら感じてしまいます。更に、特筆すべきは迷宮入りが予想される程に捜査活動が難航する上に、作品のヒーロー不在のストーリー展開に現代アメリカの病理を痛感させられます。
【新宿オデヲン座】劇場鑑賞
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Re: クロマニヨン人か、ネアンデルタール人か!
2008/04/29 by
メイプルタウン
映画を未だ見ていないので、断言出来ないのですが、グラビアを拝見すると、ビエル・バルディム演じる殺人鬼は、元・NHKワシントン支局長で、現在は作家活動をされていらしゃる「手島龍一さん」に似ているように思うのですが、如何でしょうか。ご覧になった方々の御意見を伺いたいと思います。クロマニヨン人からネアンデルタール人に退化したような人相風体では「手島龍一さん」に失礼になってしまうのが難ではあります。
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