エリザベス:ゴールデン・エイジ (2007) »レビュー

ケイトの演技にあっぱれ!

60点 2008/05/09 by lum

エリザベス:ゴールデン・エイジ

 前作「エリザベス」に続く、今回の続編は、エリザベスが列強を制し、いかに黄金時代を築きあげた過程が見どころですが、当時の歴史をタンタンと語れているせいか、盛り上がることもなく、クライマックスである海戦もイマイチでした。でも引き立つのは、エリザベスを演じたケイトの迫力ある演技。女王は1533年生まれだから、52歳、実年齢より上の役をギャップを感じさせず、ケイトしかこの役はできない、彼女あっての映画を感じました。それと目に惹いたのは、エリザベス1世は着道楽と言われただけ、衣裳の素晴らしさ。着道楽は、お洒落好きにとっては共感がもてるし、男狂いと言われたメアリよりは好感が持てます。
 ともあれ、男まさりの女王にも女性らしい一面があるのではないかと..国のため、国と結婚したからと言っても、彼女もひとりの女性。前作ではダドリー伯(後のレクター伯)の想いを寄せながらも、思いを絶ち、本作では航海士ローリーが現れ、惹かれていく。でも「ヴァージンクィーン」として誓いを立てた彼女としては許されない恋。ましては彼女は加齢であるため、子供を望むことはできない。侍女ベスとローリーを巧みに近づけたものの、二人の間に子供を宿したと知ったエリザベスの嫉妬、怒りは正直怖かったです。でも、感じたのは、ここには貫禄のある女王としての顔ではない、ひとりの女性なのだと。女王として女性の幸せと捨てなくてなならない、彼女の心の葛藤が痛痛ましい。稀なる英知を持ったエリザベス1世を、内面を演じ、人間エリザベス1世としてよく演じてくれた!彼女のひとり舞台といっても過言ではない思いました。

 ただ、エリザベスの方が魅力的だ当時のライバルであったメアリ・スチュアートの魅力がまったくといっていいほどなし。彼女の波乱万丈の人生も描いてもらいたかったです。

 

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