バンテージ・ポイント (2008)
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巧妙な構成
2008/03/19
by
リジュ
とにかく面白く、よくできた作品だった。ピート・トラヴィス監督は、観客を楽しませる映画の構成をよく理解しているのだと思う。本当に期待を遥かに上回った作品!
このような、多視点から一つの事件を描いていく映画は初めて見た。新感覚の映画だ。映像を巻き戻すような感覚も非常に面白い。実際に過ぎた時間は数分なのだろうが、それを違った視点から見ていくことによって、90分もの重厚な映画に仕上げている。一つのものを違った視点から検証していくことによって何か見えてくるものがあるのだろう。このことは普段の生活でもいえることだと思う。
大統領が銃撃された現場に居合わせた8人にそれぞれ焦点を当てて物語が展開されていく。そのため、8人全員が主役であるような作品になっているのだ。そして、その8人の行動が全てつながっているのである。その巧さといったら、もう凄すぎる。構成の巧さに鳥肌が立つほど感動した。本当に出来が良すぎる作品だと思う。どのように撮影を行ったのか、非常に興味がある。
カーチェイスとラストのシーンは見所だ。特にラストの、テロリストの選択には非常に興味深いものがある。テロリストといえども全く情けがないわけではなく、やはり人間なのだ。そんな事を思えるシーンだった。まさしく性善説が表れる瞬間だ・・・。
時間は常に過ぎている。だから、同時に起こった出来事を全て見ることはできない。しかし、それぞれの出来事には、それに関わる人々がいて、深いドラマがあるのだ。そのことを『バンテージ・ポイント』は描いてくれたのだと思う。ある意味、不可能を可能にしてくれた映画だ。映画の良さはこういうところにもある。本当に素晴らしい。とにかく面白い!!、と思える映画なので、是非たくさんの人に見て頂きたい。おススメ!!
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