つぐない (2007)
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ブルーの眼
2008/04/24
by
クラリス2号
1930年代ロンドンの上流階級の令嬢セシーリアと、使用人の息子ロビーは惹かれあう。
だが、13歳の作家を夢見る妹ブライオニーの言葉によって、ふたりは引き裂かれ運命に翻弄される。この3人の偶然と真実と愛の物語。イアン・マキューアン原作を見事に映画化。
タイプライターの音と音楽で、少ない台詞にもかかわらずこの複雑な物語が、的確に観ている私達の中へ打ち込まれていきます。パソコンのような気軽さはなく、キーは重く一旦打ち込んだものは消せない。打ち手の「想い」を綴る「意思」が要求されるタイプライターの扱いが見事です。
主人公たちの時折見せる表情と戦場のシーンは、私の気のせいなのか、本当にそうなのか。
何か気になる。
時は経ち現在。作家になったブライオニー(「ジュリア」のバネッサ・レッドグレイブ)が語る言葉とラストシーン。
エンドロールが流れる時、観たばかりのこの映画を反芻しなければいけなくなります。
そして、鑑賞して数日たった今も、私の中で3人は生きています。
翻弄されたのは誰なのか。
3人がこのレビューに共感したと評価しています。
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ここ掘っていいですか?
2008/06/01 by
のびた
クラリス2号さん、こんばんは。
砂場を間違えてしまいまして遅くなりました。
この作品今日観てきまして、今年のマイベストテンに入れたい作品のリストに加わりました。
イアン・マキューアン原作を見事に映画化。
>
僕あまり知られていないんですが、結構読書好きでして、この原作も帰りに買ってしまいました。
ちなみに『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』で、献辞に名前の挙がっていた監督の本「わが映画、わが人生」も衝動買いしてしまいました。3,200円もしました。キネマ旬報社め。
> タイプライターの音と音楽で、少ない台詞にもかかわらずこの複雑な物語が、的確に観ている私達の中へ打ち込まれていきます。パソコンのような気軽さはなく、キーは重く一旦打ち込んだものは消せない。打ち手の「想い」を綴る「意思」が要求されるタイプライターの扱いが見事です。
>
相変わらず表現がお上手ですね。
一旦打ち込んだものは消せない。
その一文字一文字の重さに耐えていたのは、書き手である、ブライオニー本人なんでしょうね。
確かに効果的な使われ方でした。
>
> 時は経ち現在。作家になったブライオニー(「ジュリア」のバネッサ・レッドグレイブ)が語る言葉とラストシーン。
>
彼女の語りとラストシーンには、正直やられました。彼女は自分のしてしまった取り返しのつかないことに、どうやって償おうとしたのか。
その「想い」が津波のように、僕の心に襲いかかり、海の底まで引きずり込まれてしまいました。
僕は今、懸命に陸地を求めて泳いでいます。
あ、それからのびたくんもレビュー書いたみたいですから、覗いてやってください。
彼もねぇ、結構いいこと言ってましたよ。 -
Re: ブルーの眼
2008/06/02 by
クラリス2号
のびたさま
レスをありがとうございます。
催促してしまったようで、申し訳ないです。
>僕あまり知られていないんですが、結構読書好きでして、この原作も帰りに買ってしまいました。
知りませんでしたが(笑)のびたさんの文章を読めば、そのボキャブラリーの多さに推測はできますよ(笑)能ある鷹は隠しても爪がはみ出してしまいますね。
私は、この映画を観る前に、原作の「上」だけ読んで、「下」を読み終えるまで我慢できなくて映画館へ行ってしまいましたが、見事に映画化されていると感じました。
私が観ている間気になった、ふたりの表情や戦場のシーンの違和感は、ラストの台詞で演出だったとわかった時、ドカン!ときました。
それも映画「ジュリア」で憧れたバネッサにやられたのですから、感慨もひとしおでした。
>それからのびたくんもレビュー書いたみたいですから、覗いてやってください。彼もねぇ、結構いいこと言ってましたよ。
彼のはねぇ、丁寧な文章で誰にでもわかるような、優しいお人柄が出た、それでいて鋭いレビューなんですよねぇ。いつも楽しんで読ませていただくんですよぉ。不親切な私のとはえらい違いでね♪私も勉強させてもらってるんですわぁ。(なぜか、関西弁風・・・) -
贖罪 新潮文庫
2008/06/18 by
のびた
クラリス2号さん、こんばんは。
読み終わりました、「贖罪」。
映画も素晴らしかったですが、原作の更に素晴らしいこと。確かに読み進めるのにもの凄い努力がいりましたが、ラストまで辿りついた時の感動といったらありませんでした。
先に映画観て良かったですよ。原作先に読んでいたら、少し感想も違ってしまったかもしれません。それでも映画では、映像の迫力もあり、決して作品の評価が下がるわけではありません。映画なりに工夫された演出も高く評価しております。
僕は映画にはなかった原作のラストが、とても好きです。冒頭のアレがあんな風に出てくるなんて、作者でなくても感謝感激です。
そして、更にブライオニーが想像すること…。
いゃあ、映画も本も、本当に素晴しいですね。 -
その劇ー
2008/06/19 by
クラリス2号
のびたさま。
レスをありがとうございます。
そして、原作読破!お疲れ様でした(笑)
まず、見出し「贖罪 新潮文庫」に笑ってしまいました。
>映画も素晴らしかったですが、原作の更に素晴らしいこと。
>先に映画観て良かったですよ。原作先に読んでいたら、少し感想も違ってしまったかもしれません。映画なりに工夫された演出も高く評価しております。
仰るとおりですね。
私も「下巻」を読まずに映画を観て運が良かったです。原作をうまく映画的に変換したライト監督のセンスは今後も期待してしまいますね。
もしも、そんなことはないと思ってはいましたが、のびたさんがこの原作を途中で放棄されたら「下巻のラスト10頁だけでも読んでください」とお願いしようかと思っていました(笑)
>僕は映画にはなかった原作のラストが、とても好きです。
私も鳥肌が立ちました。ここまで映像化してしまうと、「助長」になるのかもしれませんね。映画のラストで充分だと思えます。実は原作の「下巻」は、映画の余韻を楽しみたくて、しばらく時間を空けて読みました。
内面を描いた原作の映像化は、せっかくの感動が映画で台なしになりそうで(その逆も・・)慎重になります。
因みに、イーストウッド監督の「ミスティック・リバー」は映画化を知る前に読んでいて、驚いたことに、原作の主人公(3人)をイメージして読んでいたキャストが映画のまんまだったんです(笑)映画も感動できました。こんな楽しみ方ができるのも面白いですね。
それにしても、他のレビューといい、のびたさんの映画への情熱が伝わってきます。お忙しいことと思います。私に限ってのお願いですが、レスの返信など、どうかお気遣いなさらず適当にあしらってくださいね(笑)
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