つぐない (2007)
»レビュー
つぐなうこと、ゆるすこと
2008/05/15
by
すずらん
多感な時期、想像力。これは本来なら、少女・少年時代を表す言葉としてはいい意味と捉えるべきものだと思うのですが、だからこそ悲しくて苦しい。誰もが通った時代だからこそ共感できるブライオニーの行動は危うげながら確信的でとても怖い。「わかっていない」のに「わかっている」ように感じ、勘違いしてしまうことで物語は予想もしない方向へ進んでいきます。人は過ち、罪を犯したら償わないといけない。 それは「赦される」ことが前提だと思います。ブライオニーの背負った罪は余りに重く、胸が締め付けられます。どんな運命を辿ったとしても、それは己の人生だとは思うけれど、誰の人生にも「赦し」があって欲しいと思いました。ブライオニーもきっと、赦されたのだと信じたい。テーマはとても重いですが、ミステリータッチの展開、そして俳優陣の息の詰まる熱演で、その重さがいい具合に緩和されていると思います。また、効果としての音の使い方が巧み。初めから「音」が大切な役割を担っていて、ミステリー仕立てな展開をこれでもかと盛り上げる。 最後までしっかりと見せてくれる作品です。
2人がこのレビューに共感したと評価しています。
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Re: つぐなうこと、ゆるすこと
2008/07/26 by
たんたんたぬき
すずらんさんはじめまして、たんたんたぬきと申します。
> 人は過ち、罪を犯したら償わないといけない。 それは「赦される」ことが前提だと思います。ブライオニーの背負った罪は余りに重く、胸が締め付けられます。どんな運命を辿ったとしても、それは己の人生だとは思うけれど、誰の人生にも「赦し」があって欲しいと思いました。ブライオニーもきっと、赦されたのだと信じたい。
セシーリアとロビーへの深い思い入れを持ちながら見る者には、幼い妹の過ちへの憤りと、運命に翻弄される二人のやるせなさがたまらないですよね。償えたか否かは、ブライオニー自身の言葉から推し量るしかありませんが・・。
>テーマはとても重いですが、ミステリータッチの展開、そして俳優陣の息の詰まる熱演で、その重さがいい具合に緩和されていると思います。また、効果としての音の使い方が巧み。初めから「音」が大切な役割を担っていて、ミステリー仕立てな展開をこれでもかと盛り上げる。 最後までしっかりと見せてくれる作品です。
同感です。私はこの作品は何年かに1本の名作と信じています。もう一度大きなスクリーンで見たいと願っています。
すずらんさん「潜水服は蝶の夢を見る」のレビューとともに強く共感をいたしましたので、書き込みさせていただきました。
よろしくお願いいたします。 -
Re: つぐなうこと、ゆるすこと
2008/08/01 by
すずらん
たんたんたぬきん、はじめまして。
コメントどうもありがとうございます!
>セシーリアとロビーへの深い思い入れを持ちながら見る者
本当にたまらないですよね。かといって、ブライオニーの気持ちも痛いほど伝わってくるので見ている側としても心が痛みます。
>作品は何年かに1本の名作と信じています。
私もそう思います。重厚で緻密な物語、美しい映像、そして巧みな音使い、などすべてが織物を成すようにまとまっていて一気にクライマックスへ導く、傑作だと思います!
他のレビューも読んでいただいてるなんて恐縮です。これからもどうぞよろしくお願いいたします!
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