イースタン・プロミス (2007)
»レビュー
怖いけれど魅惑的
2008/07/11
by
vivie
予告編のただならぬ緊迫感に心ひかれたものの、監督がクローネンバーグということでちょっとグロイかもとドキドキしながら観に行きました。クローネンバーグ作品は『エム・パタフライ』以来です。
しかしヴァイオレンス自体は嫌いではないので、かなり過激なアクションもぎりぎりセーフ、過激だからこそ魅せられるところもありました。ロシアン・マフィアの生態、死と隣り合わせの娼婦たちなど、物語もリアルな怖さを感じさせますが、ロンドンの冬の空気感もあいまって、なかなか魅惑的な一編になっていました。観終わった時には人間味や温かみを感じられるところも高得点。キーになるのは人間関係でしょうか。ニコライとキリル、キリルと父親、そしてニコライとアンナ、それぞれの間に存在する、あるいは生じるさまざまな関係性に引き込まれました。
非情なマフィアの親玉、出来の悪い二代目、正体不明の切れるその手下、ちょっと「裏・男祭り」といった風情ですが、俳優陣がみな好演。私がいちばん心ひかれたのはキリル。空威張りの裏にある屈折を思うと泣けてきたりして・・・・。紅一点のナオミ・ワッツも素晴らしかったです。
公衆浴場での死闘は全然予備知識なしだったのでピックリ。演らせるほうも演らせるほうですが、演るほうも演るほう、見上げたプロ根性をとくと拝見させていただきました(笑)。
1人がこのレビューに共感したと評価しています。
※ユーザー登録すると、レビューを評価できるようになります。
返信を投稿
Copyright©2008 USEN GROUP All Rights Reserved.






