たそがれ清兵衛 (2002)
»レビュー
見るたびに凄い映画です
2004/03/12
by
TEMP
日本の自然、貧しい平侍の生活、それぞれの人間関係と心の機微、その静かともいえる穏やかさに相反する理不尽な運命と殺陣の緊張感、その中で懸命に“生きる”登場人物たち。すべてが美しいです。“綺麗”ではなく日本独自の無駄のない“美”が全編にわたり描かれていて、また映画の作風においても無駄を省き綿密にリアルに徹底する意図が感じられました。評価や収益とは無関係に本当に撮りたい映画を作ったんだと感じました。今迄の時代劇との一番の違いはそこにあると私は思います。
見る度に、また見る視点によっても新しい発見があります。「話がわかりやす過ぎる」という声もありますが、私はそうは思いません。存在感が素晴らしい田中泯さん扮する余吾の結末の真意や清兵衛に何を言いたかったのか等々、見る側によって違う解釈ができます。
最後に私が一番好きなシーンは「不要」との声が多かったラストシーンです。そしてあの曲…
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