あの空をおぼえてる (2008)
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三つの交錯する思い
2008/05/05
by
はるいち
瀕死の瞬間、英治は妹絵里奈とともに雲のかなたへと翔んでいた。しかし絵里奈は、英治を置き去りにして一人飛び去った。でも絵里奈は、きっと英治にほかに何か大事なものを残していったのである。
この映画では、英治の三つの交錯する思いを描いている。
一つ目は、人は死んだらどうなるのか。特に自分の身近な家族(この場合は妹)をどう受け入れるか。それについては、小日向文世演じる心理カウンセラーが答えを出す(「いま会いにゆきます」を彷彿させる)。
二つ目は、悲しみにくれる父・母をどう慰めるか。それは妹、絵里奈から託された「使命」のようにも思えるし、「手紙」はそれを物語っている。
三つ目は、父に対する拭いがたい疑念。クライマックス・シーンで、英治は父に直接ぶつけることになる。
このように、英治の心理を考えると、この映画の目指すところはかなり深い。ただ何回も回想シーンで出てくる絵里奈の性格・生き方にすでに答えが見え隠れしているようにも思う。繰り返すが、絵里奈は英治に何か大事なものを残していったのだと思う。
なおこの映画は、お父さんやお母さんはもちろん、是非中・高生にも見てほしいと思う。私はとてもいい映画だと思う。
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