クローバーフィールド/HAKAISHA (2008)
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重力も人間味もない。
2008/05/17
by
睡蓮
【甘さ、深みの無さ】
登場人物達は、死の危機に晒され続ける。
けれども、自ら危険なほう危険なほうへと走る。
「私も行くわ。」
なんて言ってる場合じゃないって。
黒のドレスに、ゴールドのピンヒールのミュールで7時間も。
でも、そんなに、生き残るのって楽じゃないって。
(ドレスで走り続ける女性は、様になっててきれいです。)
そして、自国の軍には親切にされる。
黒人の軍人には、守られた上に、理解もされる。まるで天国だ。
その間、恋愛中毒的な甘い感傷に埋もれている。
正直、人間ってそんなもんじゃない。
人間の生命力ってそういう感覚は持ち合わせてない。
居心地の悪いぬるま湯の映画。
人間の顔を保っているけど、深みが無いし、人間らしくないんだ。
【ご都合主義】
生きていて欲しい人や、都合のいい人はみな生きていて、その他大勢は大体いなくなってる。
都合よいですね。
生き残る時、男女の人数配置が常に同じです。これは合コンか。そこまで不自然にペア作り続けるというのにも、納得いかなかった。
手ぬるすぎます。
主人公や、作品全体が放つ、ナルシスティックな満足感が、理解できなかった。
お気楽になりきれるのが、アメリカなのかなぁ。
よく出来ているけど、また観たいとかは思わないんじゃないかな。
【現在を切り取っている】
全ての現象に対する感覚がミーハーです。
後世から見たら、2008年という時代を良く捉えた映画と思われそうです。
ネットとか、携帯カメラの多用、どこか甘すぎるアメリカの若者と米軍への純粋な信頼、常にどこか楽観的で甘えた考え方。
その点が、付き合いづらかった。
【恋愛映画として】
「甘すぎるけど、恋愛に対する気持ちだけは、一応ちゃんとしたものなのかなぁ。」
という感覚。
この手の映画で、技術戦を描くくらいなら、極普通の恋愛映画を作ったほうが向いてたんじゃない?
彼女は一途で、主人公は一瞬迷っているという設定。
モンタージュ風に、彼女の最高の笑顔が混ぜられる所は良かった。
【パニック映画として】
日本の怪獣映画も、観たことのないので、コメントしづらいです。
まるでゴジラ。
怪獣映画って、ピンチが次々にくればそれでいい、ってものではないだろうと思うんだけど。
【ホームビデオの設定】
ビデオを題材に選んで、成功した『リング』を連想します。
テレビで放送することを躊躇わせる内容です。
自由の女神が可哀想だ。
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