スパイダーウィックの謎 (2008)
»レビュー
エディプスの倣い。
2008/04/29
by
冬眠
全体にファンタジー映画にありがちな散漫さがなく、よく纏まっている。
キャラクターの日常の危機感と、異世界の住人の驚異が上手い具合に重なっているからだろう。
この感じは、キングに通じるものがあるかもしれない。
そもそも、本なのに読んじゃダメという自家撞着からして、なかなかにエスプリが効いている。
長子の成長と、家長への引き上げに伴う、ある儀式、ファンタジーの表層を取り払い、客観的に見るとなかなかにショッキングなイベントは、つまりはエディプスコンプレックスの典型であり、この母-息子の関係という現実からはみ出した、父-娘は、ファンタジーへと回帰する。
この強固な“原型”によって、この物語は支えられる。
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