スパイダーウィックの謎 (2008)
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読むなって言われると、読むよね。
2008/07/11
by
のびた
出ました、決して読んではいけない、秘密の書。
読んではいけないということは、物語的には、読んでくれといってるようなものだ。読んでくれないとお話が始まらない。そもそも、こんな本を残さなければいいのに、読んではいけない本を残す意味があるのだろうか。本を処分しない理由もあまり納得できない。初期設定から突っ込み所満載のお話だ。
また、ジャレッドがやってはいけないと言われていることを次々とやってのけるので、一家のピンチは益々広がるばかりだ。本を結界の外に持ち出すなっていうのに、持ち出す理由が自分勝手な思い込みで、張っ倒してやりたくなった。これは好奇心旺盛ということで、片づけてしまっていいものだろうか。正にトラブルメイカーだ。母親との諍いと心のすれ違いも描かれているが、この母親にして、この子ありだ。
まあ、普通こういう物語は、そんなやんちゃでわがままな子供でも、事件解決によって一回り人間が成長していくお話なので、やむを得ないかも知れないが、もう少しこの子が聞きわけの良い子であっても話はできると思うのだが…。まあ、双子のもう一人が、その役目ということか。
父親が不在の一家の映画、外国の作品ではかなりの高確率で出てくる。こういう家庭は、それほど当たり前になっているのだろうか。そして、物語を通じて家族が再生するか、父親不在のまま、自立するかという展開だと思う。
父親を利用したマルガラスの戦略などは有りがちだが、意表を突かれた。ジャレッドはここで、父親不在の状況を乗り越え、大人に近づいていく。
おねえちゃんのフェンシングはカッコ良かったかな。お姉ちゃんが母親よりなのも、構図としては妥当な線だ。
男の子が双子なのは、良い面と悪い面の使い分けだと思うが、僕は一人でも良かったのではないかと思う。サイモンの影が大分薄い。一人の人間の中には、善悪、良不良が混じり合っているものだから、一人の少年の中で、それぞれの葛藤があった方が、より物語に厚みが出てくるのでは、と思った。
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