ハンティング・パーティ (2007)
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主人公をどう見るか
2008/05/25
by
りんぼ
確かに政治的主張の強い内容ではあると思う。その点、もの言う役者のリチャード・ギアとこの主人公の主張は重なって見える。
それでも私が面白いと思ったのは、主人公の立ち位置が過去の悲劇によって変わったということだ。彼が元々居た位置というのは我々と同じ傍観者だったように思える。そこから戦争被害者へと変わって行く。
この前提があったので、私はこの主人公には納得出来たし共感も出来た。全編を通して彼の行動を受け入れられるかはその辺が理解出来るかにもよる気がする。
この手の意図のある映画というのは、往々にしてその内容に同感出来ない場合が多いのだが、この映画に関しては、ある程度納得のいくものだった。それは主人公とフォックスの因縁があるからだ。
彼が抱えている憤憑というものは理由があり、それは当然に思える。
政治的埃ものと映画との関係がどうあるべきかという問題はさておき、実際、この映画で表現されている悲劇は真実だろう。だから全体的に偏りを感じずに済んだのかもしれない。つまり彼らの主張がグローバルの政治的視点を越えて、個人の問題になっているのだ。誰だって主人公のような目に会えば人生が狂うだろう。
では一本の映画として見たとしても、私は結構楽しめた。内容は重いのだが、それを緩和する構成も良かった。ただ、ドキュメンタリー的なものやサスペンスものを期待すると肩透かしを食らうかもしれない。この映画はそれらの要素を含んでいるのだが、完全に方向性が固まっているわけではない。
結構、予告を見て期待した通りの内容だったし、最後の締め方も白分好みだ。あまり斜に構えず、前提抜きに見れば受け入れられる昧画のように思える。
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