銀幕版 スシ王子! 〜ニューヨークへ行く〜 (2008) »レビュー

NOVA状態

50点 2008/04/24 by アキラ

銀幕版 スシ王子! 〜ニューヨークへ行く〜

予告で悪役が意味なくイタリア語やロシア語や中国語でシャウトするシーンを見て堤監督らしいいかがわしさに惹かれて劇場に足を運んでしまいました。だから勿論TVシリーズは未見。これだけTV畑で活躍しているにも関わらずリアルタイムなオンエアで彼のTVでの仕事に出会った事すらありません。番宣でちゃんと演出家名を出してくれたら見るのに。彼の映像は『バカヤロー!』の頃から流行の映像効果をガンガン取り入れているだけで一貫したスタイルはないんだけど、20世紀入ってからの作品では特にマイナーな言語のいかがわしさで笑わせる傾向があって変な言語と堤幸彦って組み合わせを知るとついつい見たくなっちゃうのです。今作でもいかがわしい沖縄弁、関西弁、英語、イタリア語、ロシア語、中国語、ヒンディ語、韓国語とNOVAのCM状態。

TVからの映画化慣れした堤作品だけあって基本的にはTVを見ていない人にも分かり易くは作ってあるが今回はキャラの魅力の部分がイマイチ伝わらず最後まで感情移入できませんでした。典型的な熱血キャラと典型的な勧善懲悪に派手な味付け。何と健全なんだろう。もっといつものカルトな味わいがあれば臭みが抜けたのだろうけど畑での「水って意外に重い」の件には冷めてしまいました。予定調和に進むナンセンスさは意図的に仕掛けた笑いなんだろうけど。Poooって妙な間の手(茶々なのかも)を入れる太田莉菜の気取りきれない微妙な表情には爆笑。映画の中では誤った日本文化を伝えて儲けてる連中が悪役だったけど、このノリじゃ堤監督自身が実は侍のチョンマゲは頭にピストルを乗せているのだとか外国人にテキトーな事吹き込んでそう。

 

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