紀元前1万年 (2008)
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ピラミッド建築現場
2008/05/01
by
アキラ
こーゆー作品はシャヒーンの『炎のアンダルシア』とでも同時上映しないと釣り合いが取れなさそう。回教のアラブ系が欧州に住む能無しクリスチャンの蛮族を救う痛快エジプト映画で偏見を是正したくなります。エミリッヒはアラブ系を宇宙からの侵略者だとでも思っているのだろうか?まるで同監督の『スターゲート』を思い出させるグロティスクな大神が敵のボス。欧州人がアフロ系と共に古代エジプトを攻めて奴隷を解放する何ともアンチアラブなエンターテイメント。エジプトでピラミッドが建設されるのは史実ではもっと後だから別の場所と考えようにも役者の顔を見る限り明らかに悪役はアラブ系。元々勤勉なるドイツ人であるエミリッヒが撮る大作ってとことん単純な勧善懲悪でほとんど悪役の大義を描き込まない癖があるからなのかアーリア系の醜悪なマチズム(優性思想)にすら見えてしまうのです。ユダヤ系にした事をアラブ系に繰り返すみたいな。
エミリッヒ映画は落ち目だと思いつつも私が何度も騙されて劇場に足を運んでしまうのは子供の頃に刷り込まれた楽しい思い出のせいかもしれません。友達と熱中した『ユニバーサルソルジャー』から『GODZILLA』あたりまでのエミリッヒSF映画はかつて鉄板の楽しさだったのです。でも映像的な力技で押すシンプルなプロットには次第に飽き始めました。そもそも近年のハリウッド大作の中で比べてしまうとCGや映像的にも特に優れた部類には入りません。これでは恐竜です。大作は売れるって伝説を妄信したニューシネマ以前の映画人と同様に無駄に肥大化して滅び行く種です。この手の話ならいくらでもギミックの付けようがありそう。悪役の現場指揮官が野獣からヒロインを守ったり上層部に背いてヒロインを助けたりしてヒロインの気持ちが悪役に傾いちゃうみたいに人物関係におけるストーリーの進展があれば話としてはまだマシになりそうなものだけど。
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