愛おしき隣人 (2007)
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変わらない部分
2008/05/17
by
bluebird
色々な人の、色々な話が少しずつ繋げられている。
ほとんどは、センチメンタルな、寂しげな話。
誰もがもってる悲しみや悩みを、
少しずつ、色々な人が語ってくれる。
どれも繋がりがなく、ただ、次々と並べられているような感じ。
でも、ずっと観てたら、何かが繋がってる。
ストーリーがしっかりなくても、ちゃんと話は見えてくる。
「また、明日があるよ」
って、何度も出てくる台詞。
人生の楽しみは、明日もあるし、
明日があるから、楽しみはきっと小出しで来るんだ。
って、自分の人生に、優しい気持ちになる。
悲しい話も、悲しい気分にさせない。
でも、現実逃避やポジティブシンキングでもない。
もっと、自然な気持ち。
ロックスターとの結婚を夢見てる女の子。
結婚する二人の為に、たくさんの人が集まってくる。
その理由は、二人に「おめでとう」って言いたいから。
誰一人、彼女のことは知らないのに、
お祝いの言葉を言う為だけに、
知らない人達が集まって、大声援で祝ってくれる。
これは、彼女の夢のお話だけど、
こんな優しい夢を見れる、彼女はとても可愛くて、愛おしい。
そんな夢の話を、微笑みながら、優しい気持ちで聞いてる、
おじさん達も、なんとも素敵。
この監督は、映画の手法じゃなくて、
映画の存在そのもので、幸せなファンタジーをつくる。
映像がスゴいのでもない。
ストーリーが現実離れしてるのでもない。
一体、何が、あんなに幸せな可愛いファンタジーをつくるんだろう?
人生を、嘆き悲しんでいる人ばかりが出ているのに、
とても、優しい気持ちになれる。
傷の舐め合いではなく、
悲しんでもなお、人に対する優しさが残ってることに気づかせて、
そこに喜びを感じさせてくれる。
自分の中の、変わらない部分があることに、
きっと、未来の夢を見るんだ。
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