スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー (1970)
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「小さな恋のメロディ」と同時公開
2008/05/22
by
くりふ
…されたそうです。1971年、『純愛日記』というタイトルで。
ローティーンの微笑ましい恋物語ですが、お国柄か? とも
思える自然さで、主役二人は恋の終着駅までイこうとします。
純異性交遊、な空気が漂い、すんなり受容れてしまいました。
この後『散歩する惑星』等、異色作を発表することになる
ロイ・アンダーソン監督、「伝統的手法」での長編デビュー作。
しかしカメラの向こうで舌を出すような、悪戯っぽい視点は
この頃からありますね。大人達に向ける視線が、
子供達に向けたものと違い少々、シニカルで苦笑します。
広告にも使われた、美脚な14歳、アニカの後姿が絶妙ですね。
オンナに剥ける手前の、危ういシルエット。
主役少年ペールがまず、この脚に惹かれるのが愉快でした。
15歳のくせにいい趣味。でもやはり子供なのか、その後、
離れて視線を交わすばかりで、次のステップに踏み出せず…。
リアル描かれ率の高い大人達に比べ、子供達の恋の進行は、
シンプルで夢物語風。加齢と共に疲れゆく大人の坩堝を描き、
その中から子供の純心が浮び上がって来るような構成でした。
それは、厳しい現実の中に夢を忍ばせておきたい、という
大人側の願望のようでもありました。
点描の如く淡々と進む展開に、退屈もして来るのですが、
監督のシニカル視点は、大人の坩堝を事件に変えてゆきます。
子供の純心ラブは一旦棚上げされてしまい、目が覚めました。
大人の事件に対し、主役カップルは傍観者となりますが、
自分もいずれそうなる、という想像力がまだ働かない所が
微笑ましく、また少々、もののあわれを感じました。
点描風進行からの、この転調が新鮮で、とても面白かった。
子供の純愛が、大人のカオスの前で少々、霞んでおりました。
画的によかったのは、夕陽を背にした子供達の、
原チャリで並走するシルエット。
スクリーンでみる価値充分に美しく、楽しげで、
どこか懐かしくもありました。
全体に、自然を捉えた画はどれも、鮮度がありましたね。
『ベニスに死す』の美少年B・アンドレセンがチョイ役で出演。
本作でデビューしたらしいです。
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Re: 「小さな恋のメロディ」と同時公開
2008/05/22 by
ika
くりふさん、こんいちは。
>『ベニスに死す』の美少年B・アンドレセンがチョイ役で出演。
本作でデビューしたらしいです。
そうです!この作品でした……
『ベニスに死す』のところで、私は、この作品の名前をまちがって書いてしまいましたが……まさに『純愛日記』でした。
Tadzioの追っかけだった私は、Tadzioになる前の彼を見たさに、この作品をやっている劇場を捜しては見に行った……ので、この作品も、結局4、5回は見ていると思います(もっとかな?)。
しかし……時の流れは無残なもので、タイトルすら忘却の彼方に……
バイクをとばしている連中の中に、彼の姿があります。ほんとに幼い。ここからTadzioを造りだしたヴィスコンティ監督の手腕は……もう、みごとというしかありません。
ついでにいえば、Tadzioは、今はもうステキな初老のおじさまになられて、スエーデン映画(またもタイトル忘却!)の中で、ピアニストとして登場(実際もピアニストらしい)。ただし、この映画は、私は未見です(サイトでスチールを見ただけ)。
インターネットサイトでは、30代の彼のご尊顔も拝むことができますが……これまた、ざっくりと切れるが如き壮絶な美……
なんで、これで、映画にでなかったのー??
エキセントリックで、ちょっと悪魔的な青年役にはぴったりだったのにー……
なつかしくて、つい書きこませていただきました。本筋に関係のないお話で、まことにすみません…… -
ikaさん
2008/05/23 by
くりふ
こんいちは(珍しい挨拶ですね)。
単純にトリビアのつもりで書いたのですが、
お役立ていただいたようで、幸いでございます。
本作、現在東京で公開されているのが完全版とのことで、
『純愛日記』公開時は20分程カットされていたそうですね。
B・アンドレセン出演シーンも削られていたのかな?
元々、少なかったとは思いますが(実は印象薄くて記憶薄)。
DVD化(ソフト化)されるのかはわかりませんが、
ロイ監督の『愛おしき隣人』が全国順次公開、だそうなので、
東京と同様に、同時公開する館はあるかもしれませんね。
Tadzioの話は本筋でないので、ここでは避けておきます(笑)。
オマケの話ですが、YouTubeに行って、
「ビョルン・アンドレセン」で検索すると、彼は殆ど現れず、
「アンドレ・ザ・ジャイアント」さんの動画がズラリと並びます。
ざっくりと額が切れるが如き壮絶なバトルです。
では。
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