荒鷲の要塞 (1968) »レビュー

アクション+頭脳戦

90点 2008/05/07 by 黄金のキツネ

英米合同の特殊部隊が、ババリア地方のドイツ軍情報本部を目指す。そこは断崖絶壁の上に築かれた「鷲の城」と呼ばれる建物にあった。彼ら合同部隊の真の目的は……!!??、というお話で、戦争を描いたというよりも、第二次大戦を舞台としたスパイ・サスペンス&アクション映画といった趣です。

メイン・キャストはリチャード・バートンとクリント・イーストウッド(←若っ !)。頭脳プレーで二転三転するストーリーを牽引するのがバートンで、沈着冷静なMI6部員を演じています。イーストウッドはCIAの前身の戦略情報部OSSの部員を演じており、アクションもこの二人が主に務めています。007にたとえれば、ジェームズ・ボンドとフェリックス・ライターのような感じです。

劇中では時として不審な行動をとるRバートンに非常に混乱させられるので、一瞬誰が敵で、誰が味方なのが分からなくなってしまいます。イーストウッドは寡黙でクールに淡々と任務をこなすのですが、バートンの複雑な機略のせいで、彼にしては珍しくときどき「泣き」が入ります。まぁ、ボヤキ程度の泣きなんですが、クールな表情に似合わないので、観ているほうは思わずニヤッとしてしまいます。なおラストまで観なければ、このややこしい作戦の真の目的は分かりません。

さすがに合成(特撮)シーンには古さを感じます。しかし制作年を考えて眼をつぶりましょう。またドイツ軍の弾はあたらない、爆弾がザックの中からいくらでも出てくるなどの御都合主義もあります。ですがその点は007の先輩が活躍するアクション映画だからと割り切ってしまいましょう。

そうすれば最近のとって付けたようなどんでん返しのミステリー映画とは一味も二味も違って、伏線も見事に決まったミステリー・サスペンス&アクションとして存分に楽しめます。なかでも大広間での頭脳戦とイーストウッドの活躍(+個人的にはラストのボヤキ)が見どころです。あと、テーマ曲もいいし多くの方にオススメできる作品です。

 

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