蜃気楼 (1965) »レビュー

サスペンス物の隠れた秀作

80点 2008/07/12 by 夢寝由来

グレゴリー・ペックが「白い恐怖」のセルフオマージュを演じたサスペンス映画で、20年の歳月を全く感じさせない若々しさを披露する。
「白い恐怖」はヒッチコック自身が気に入らない映画とバッサリ斬っているが原因は意思の強さを演じるのは得意だがトラウマを演じるのが苦手なペックのミスキャストだろう。
しかし本作はペックの言う“何かのトラブルに巻き込まれるキャラ”という持ち味が生かされていて同時に社会派エドワード・ドミトリク監督の主張も垣間見え最後まで緊迫感がダレない。
ヒロインのダイアン・ベイカーは可もなく不可もなくの存在だが、味方になってくれる私立探偵ウォルター・マッソーや不気味な悪の手先ジョージ・ケネディがペックを痛めつけて盛り上げる。
WOWOW放映版で見たが、DVD化する価値のある1本だと思う。

 

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