大脱走 (1963)
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ビールのCMに釣られて
2004/04/09
by
Wac
どうしても観に行きたくなり、先週観てきました。
音楽の力って凄いですね。
しかし、です。
かつてTVで幾度となく楽しんだこの作品。映画館で観るのはさぞや楽しかろうと思っていたのですが、いざ観てみると、意外やTVで観た印象とあまり変わらない。
ええ????って感じです。まさに正真正銘パナヴィジョンの大画面なのに。
トンネルのシーンや、バイクのシーンも確かに見事だが、トリミングサイズで観た時と不思議に印象が同じなんです。なんでだぁー。
あと、昔はこの見事なチームワークにこそ爽快感を感じていただろうに、今観ると、何かあまりにも機械のように操られていて、脱出作戦に一致団結していく様に妙に違和感を感じてしまいます。一人一人があ・うんの呼吸で連携するチームプレイだったらいいのにと、つい違うテーマの話を欲してしまっている。アッテンボロー氏のオーガナイズする喜びにもどうも素直に共感できない。(アッテンボロー氏がちょっと困った顔をすると、よく言えばオーソン・ウェルズ風、でもわたくしには、どうにも、なぎら健壱氏に見えて仕方ない。)
何度も観た人間が、面白くないと言っても説得力がないでしょうが、長年映画館で観たいと思ってきた願いが叶った時の感動は得られませんでした。
今まで、多くの繰り返し観た作品と改めて映画館で出会い直す感動に立ち会ってきましたが、この作品にそれはありませんでした。
セットシーンも美しいロケーションも何故か単調に感じました。
今でも古びることはないと思ったのは、マックイーン氏の抜群のファッション・センスと音楽ぐらいでしょうか。
それにしても、暢気な戦争に思えてなりませんでした。
わたくしが変わったのかしら。
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そりゃ、不思議ですね
2004/07/08 by
w×6
へーえ、そんなもんですか。僕も、テレビでしか観た事がないので、大画面ならさぞかし良かろうと思うのですがね。
年を取っても生まれつきの感性はあまり変化しないと思います。おそらく、長い年月の内に沢山の映画を観て、そして社会生活の垢のような物が、目を曇らせる事があるのでしょうね。
観に行きたいと思っていましたが、昔の感動を壊したくないので、参考にさして頂いてやめておきます。ありがとうございました。では。 -
Re: ビールのCMに釣られて
2004/07/08 by
いや、それは、きっと画面の画像とかデジタル処理されていなし、音声もTVと同じモノラルだったからじゃないですか?だから、大きなTVを見ていると錯覚したとか・・・。
一応、私もみましたが、面白かったですよ。画面がきれいじゃない所もありましたが。
また、いつかデジタル処理されて、音声もデジタルとかになった時に、騙されたと思って、もう一度観に行ってみてはいかがですか? -
Re: わたくしにもよく分かりません
2004/07/08 by
Wac
レスありがとうございます。
わたくしは、映画館で映画を観るのを何よりの楽しみとしているものですから、TVでしか観たことのないものは、気に入ったものならなおさら映画館(というよりも正しいサイズによるフィルム上映ですね。別に市民会館でも何でもよいのですが)で観たいのです。
この何年間でも、長年どうしてもフィルム上映で観たかった映画を念願かなって、フィルム上映で観ることが出来、溜飲を下げました。
TVないしはヴィデオで何度も観ているものでも、全く違った体験になることがあります。
『ウエストサイド物語』『ベン・ハー』『ハタリ!』
『宮本武蔵』(内田吐夢)『大菩薩峠』(内田吐夢)
『反逆児』(伊藤大輔)『世界大戦争』(松林宗恵)
『ノーバディーズ・フール』、パゾリーニ監督の全作などはここ数年で念願かなって35oの上映が観られて本当に感動しました。
『ハタリ!』なんか小学生の時吹き替え放送で観てから、もうかれこれ50回は観ているのに、スクリーンで観た感動が忘れません。
それが、この『大脱走』はかなり期待していったのですが、例外的にがっかり致しました。
勿論、それなりに懐かしい思いで楽しみましたが、TVで観た時とあんまり変わらないな。というのが率直な感想です。
俳優の魅力は伝わってきますが、特に空間的な魅力をあまり感じなかったのです。
それを社会生活の垢と考えるか、眼が曇ったと考えるのか、わたくしには何とも言いかねます。
映画によっては観るたびに、全く違う見え方がして違う感動を味わうこともあります。
デイヴィド・リーン監督の『ライアンの娘』など歳をとる毎に感動がまして来ます。これは、15年ほど前に一度映画館で観ることが出来て、その印象が土台になってその後の何度かの鑑賞の根っこに繋がっています。
話がそれましたが、『大脱走』はわたくしは、TVでもワイドサイズではなくトリミング版しか見ていませんでした。楽しい映画だと思っていましたし、十数回は観ています。
それが、35oでスコープサイズで観られるということは、わたくしにとってはかなりスペシャルな事だと思っていたのですが、結果は逆でした。
本当に不思議です。
別にスコープサイズじゃなくてもいいなぁと思ってしまいました。
『ベン・ハー』や『大菩薩峠』は全く逆です。スコープサイズで観てしまうと、今まで観ていたトリミングサイズのことを忘れたくなりました。圧巻でした。
何でしょうね。この原因は。
確かに少し考えてみたいテーマです。 -
Re: ディジタルリマスター
2004/07/09 by
Wac
わたくしのレスの直前に別の方からご指摘がありましたが、確かにわたくしが例に挙げたうちの『ベン・ハー』と『ウエストサイド物語』はニュープリント・ディジタルマスター版で観ましたね。確かにこの効果は大でした。またもう少し以前に観た、『アラビアのロレンス』の70oニュープリントというのはひっくり返る位驚きました。
が、『大菩薩峠』や『反逆児』はボロボロのプリントで音声もノイズだらけでしたが、少なくともトリミング版とは比べ物にならないほど素晴らしかったのです。
(『反逆児』は最近NHK−BSで放送されましたが、まだ、スコープサイズマスターではなく、ヴィスタにトリミングされた古いマスターでした。せめてDVD化する時はスコープマスターを使って欲しいものです。)
ただ、余談ですが、例に挙げた『ノーバディーズ・フール』(映画館では1〜2週間だけで打ち切りになってしまったため見逃していました。昨年東京M市が文化会館で上映してくれた。)などは90年代の作品ですが、テレビ、ヴィデオ版のサイズの方がより監督の意図に近いのでは、と思いました。(WOWOWで放送されたのはヴィスタサイズ)これはこの頃の映画によくあることですが、マスキングヴィスタ方式というもので撮影されていて、最初からヴィデオセールスの方を念頭において撮られていたためかもと考えています。 -
そうですね
2004/07/09 by
青い瞳
映画でも音楽でも絵画でも芸術作品の中には、時代を超えてなお強烈に私達にアピールしてくるものと、そうじゃない物があると思います。
その差は何かと言うと、制作に携わった人間の目線、だと思うんですが・・
映画の場合多数が関わってますが、最終的にはカメラマンとその絵をOKにした監督の責任かな?勿論脚本とかありますが、「絵」の占める割合は大きいですよね。
それと自分自身の成長もあると思います。
若い頃欲してたものと、今の自分が欲するものが違う・・その方向じゃなかった、こっちの方向なんだと確認できたりして。
ベンハーは大好きです。特にレースの場面の迫力は本当にスゴイですね。チャールトンヘストンの印象が強いんですが、「ボーリングフォーコロンバイン」の彼を見て寂しく感じました・・余談です。
ロードショー見に行って、「あ、これレンタルで十分だ」と即後悔する時もありますよね。
やっぱり「絵作り」かなぁ・・ -
最近のビールのCMを観ていると
2004/07/09 by
Wac
今度はやたらと『日曜はダメよ』を観たくなります。
やはり音楽の力は凄い。
アテネ五輪にあわせてリヴァイヴァルやらないかな。
そこまで考えてあったら、広告代理店も見上げたもんです。
後になりましたが、
青い瞳様>
レスありがとうございます。
確かに画作りは大きいと思います。
『大脱走』はトンネルの中などは、奥行きが巧く活かされて緊迫感がありますが、有名なバイクの逃走シーンなどがどうも大画面で観るとあまりピンときませんでした。
横長のスコープサイズなのに、ほとんど被写体が中央に集中していて、別に両端切ってもあまり変わらない印象なのです。
それに比べて『ベン・ハー』はアクションシーンもさることながら、単調な会話のシーンの落ち着いた演出に惹かれました。
二人の人間の対話などをじっくり絵画のように見せてくれるのに妙に惹かれました。
『ベン・ハー』のウィリアム・ワイラー監督はスタンダードサイズで撮った作品は、高名ですが、二人の人間を前方と後方に配置してパンフォーカスで見せ、緊迫したドラマを作りあげますが、わたくしにはそれがちょっとくどすぎるように思うのです。
ですからワイドサイズで緊迫した構図を作らずに、淡々と二人の対話を見せてくれる方が落ち着いて観られます。
スコープサイズといえば、『シェ−ン』や『ジャイアンツ』などで知られるジョージ・スティーヴンス監督は、あまり好まなかったようで、大作でもほとんど使っていませんが、何故か『アンネの日記』というほとんど密室のドラマで初めてスコープサイズを使っています。これがわたくしには非常に効果をあげているように思えるのです。
これは『大脱走』と全く反対の例だと思います。
『アンネの日記』も16ミリでしたが、フィルム上映で見て初めてその魅力に気付きました。 -
Re: ビールのCMに釣られて
2004/07/09 by
素子様命
「絵作り」でしょうねぇ。
というかスケール感というか。
画面の端から端まで作りこんであるかってとこかなぁ...
TV画面で切れちゃった部分にも情報(絵らしい絵)があった場合は、
映画館で見ると情報量が増えて大感動で、
切れちゃった部分にたいした情報がない場合、
つまり意味のあまりない空間が映っていただけの場合、
TVで見ても同じってことになるのでは?
「ひまわり」(ローレンとマストロヤンニのヤツね)なんかは、
脚本自体は8月頃になると急に増える類の、
戦争モノ2時間ドラマ系(←イヤ、もちろん質はGOOD)なんですけど、
やっぱり一面のひまわり畑は映画館で見ないとダメ。(^▽^笑)
TV画面で落ちちゃうひまわりが、
スケール感の演出に重要な役割を果たしているってことになります。
私的にはTVの方がより良いかも、思っている作品には、
「ベニスに死す」がありまして、
これはもう、美少年の顔にタメイキをつくための映画なので、
顔アップが巨大に引き伸ばされるよりは、
より人間サイズに近い形で
TVにビッタリくっついて見た方が盛り上がります。(^▽^笑)
作りこんである画面なのは分かりますので、
映画館で見てもそれはそれで美しいとは思いますが。
大脱走はTVで見ただけかな。
記憶薄れまくりですが、
カメラをおもっいっきり引いて
役者を画面端っこの点景にして、
遠景撮っている場面が少ないのかも知れないですね。
役者に寄って役者真ん中にしてません? -
そうですね
2004/07/09 by
青い瞳
「大脱走」絵が全体に平板だったように思います・・・
「ベニスに死す」ですが、あれは、もう、ほんとにビックリしました・・・美少年。あのビョンアンデルセン、でしたね?のお顔が数十年たった今見て、こけたら映画全部が吹っ飛びますよね。それが今見ても堂々と「美少年」なんですよね。立居振舞い、ファッションも、です。
これは、監督の審美眼が時代に淘汰されずに通用するって事じゃないでしょうか? -
Re: 追悼エルマー・バーンスタイン
2004/08/21 by
Wac
2004年8月18日、今作の作曲家エルマー・バーンスタイン氏が亡くなられました。先ごろ亡くなられたジェリー・ゴールドスミス氏についで、この一時代を築いた映画音楽作曲家たちの逝去に、まさに時代の終焉を感じます。この『大脱走』や『荒野の七人』などは、何と行ってもバーンスタイン氏の音楽によって永遠に忘れられることはないだろうと思います。
音楽だけで、映画の世界に一瞬にして引きずり込まれ、アクションからドラマまでの予感をゾクゾク感じさせる音楽は本当に少なくなりました。
バーンスタイン氏は最近まで作曲されていましたけれど、近作の『ギャング・オブ・ニューヨーク』などあまり印象に残らず、あまり氏が活躍できるような映画音楽の使われ方がなくなったのかな、と感じました。
とはいえ、バーンスタイン氏は覚えきれないほど大量の作品を手がけてきた、まさに職人。その大量の作品の中から、この『大脱走』のような圧倒的なインパクトの名曲が生まれたのかと思うと、大量生産というシステムが生み出すものもまた、味わい深いものだと思います。 -
そうですねバーンスタインが亡くなりましたね
2004/08/23 by
エゾテン
一般にバーンスタインといえば大指揮者レナード・バーンスタインなのかもしれませんが、私にとってのバーンスタインはやはりエルマー・バーンスタイン。それなのにの新聞の死亡記事のあまりの小ささにガッカリ。
でも大脱走のテーマがあまりにも有名だからいいか。作者の名前以上に有名な曲があるってのは本望かも。 -
Re: エゾテン様
2004/08/25 by
Wac
レスありがとうございます。
>でも大脱走のテーマがあまりにも有名だからいいか。作者の名前以上に有名な曲があるってのは本望かも。
これはですね、わたくしも同感です。
作曲家というものは、こういうことを本望にしてほしいなぁ、と自分が作曲家じゃないから言えるのかもしれませんが。
シャンソンの作詞・作曲歌手シャルル・トレネ氏の名曲『詩人の魂』の一節を。
♪詩人たちが死んで、ずっと、ずっと
ずっとたってからも
作った歌はまだ
街をながれている
それを歌う皆は、
作者の名も知らず、何気なしだ
誰の為に胸がときめくのかも知らない
(訳:橋本千恵子)
これは一種の理想像ですね。
まぁ、今は著作権ビジネスが発達しているので、
作曲者の名前など知らずとも、
作曲者のところに使用料は入ります。
でも、著作権のあるために、
それを自由に編曲、改変して、
好きなように歌ったりすることも出来ない。
現代のジレンマです。
ちなみに、極一般的に言えば、
『ウエストサイド物語』の中の曲を知っている人のうち、その作曲者がレナード・バーンスタイン氏だ、と知っている人は案外少ないかも知れませんよ。
ちなみに上の方のレスで引用した、『日曜はダメよ』の主題歌は、相変わらず今もビールのCMで流れてますが、(佐藤浩市さんのやつ)これが、今回アテネオリンピックの開会式で音楽監督を務めたギリシャの国民的作曲家マノス・ハジタキス氏によるものとは、あまり認識されていないようです。
NHKも開会式の解説のとき、そのぐらい解説しろよ、と思いましたが。
話が広がってしました。どうも失礼しました。
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