タワーリング・インフェルノ (1974)
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ワールドトレードセンタービルとの比較
2008/05/12
by
牧坂満
138階建ての超高層ビルを舞台に繰り広げられる映画にSF的な先入観で観たのですが、21世紀の現代では、UAEのドバイで162階建ての超高層ビルが建設されています。超高層ビルは英語で“Skyscraper”と呼ばれます。勿論、映画でのタワーでも間違いではないようです。
“バベルの塔”建設という人間の驕りに怒った神がこれを破壊しますが、映画では建築費を渋った資本家により、ビルの除幕式に招待された人々が“そそり立つ地獄”からの脱出を余儀なくされるパニックスペクタクルに仕上がっています。しかし、問題点がかなりの箇所に散見出来る脚本でした。
@防火扉を開けようとしたら、床のコンクリートの上に捨てコンが盛り上がっていて、防火扉が開かないシーンは、吝嗇家の資本家ならば、生コンのスランプ値(※コンクリートのワーカビリティ“施工軟度”のこと。スランプコーンという円錐型の容器の中にコンクリートを詰めてから引き抜き、その頂点部分の下がった値を測定したもの。)を大きくする筈(軟らかい)であり、少なくても小さくする(硬い)ことはないでしょう。よってスランプ値が大きくなれば、地球の重力によってフラットになることは当然のこととなります。
A二番目の問題点はスカイスクレイパー(超高層ビル)の一室から脱出しようとして、椅子を窓ガラスにぶつけてガラスを割るシーンです。スカイスクレイパーに嵌め殺し(開閉しない固定状態)してある分厚いガラスは、“9.11”でのジェット旅客機を突入させて破壊すれば可能でしょうが、椅子をぶつけた位では絶対に破壊出来ません。
B三番目はネタバレになってしまうので詳しく書けませんが、屋上に設置してある受水槽は屋上のスラブの強度を構造計算してあります。中学校の理科で習った、水1立方メートルの比重にあります。
そんな難点には目を瞑って、スティーブ・マックィーンとポール・ニューマンの共演を素直に鑑賞しましょう。映画では無事に鎮火された“そそり立つ地獄”の残骸が“バベルの塔”を彷彿とさせるように屹立していますが、9.11のワールドトレードセンタービルのように崩れ落ちることはありません。これはワールドトレードセンタービルには耐火被覆としてのアスベストが使用されていなかったがために鉄骨が一気に溶解してしまって崩壊したこととは違った意味を感じさせます。
しかし、“そそり立つ地獄”の近隣には花粉より遙かに小さく、目には見えないアスベストの繊維が徘徊している筈です。スティーブ・マックィーン自身も“肺がん”で亡くなりましたが、これは、彼が「栄光のル・マン」などの映画やレースを好んできたことにあります。レーサーの耐火服にはアスベスト繊維が詰まっていて、レーサー服が破れれば、そこからアスベスト繊維が漂流し始めるのです。BUT…ポール・ニューマンも「レーサー」という映画に出演する程の自他共に認めるレース好きなのに何故!?きっとレース服が裂ける程にレース好きではなかったのかも!?
【劇場名不詳】劇場鑑賞
【ビデオ・マイコレクション】鑑賞
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Re: ワールドトレードセンタービルとの比較
2008/05/12 by
風林火山
>UAEのドバイに旅行したときに、問題の超高層ビルを見て来た。映画は時代考証はしっかりやるようだが、よりドラマチック(漫画チック)にするためにオーバー演出するんだろうか?事実を知って安心した部分と怖い部分があるなあ。
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