セブン・イヤーズ・イン・チベット (1997)
»レビュー
グァッシュ画のような質感
2006/07/03
by
January
基本的にブラッド・ピットは脇役のほうが合っていると思うのです。
けれどもブラッド・ピットの映画の中では私はこれが一番好きです。
映像はグァッシュで描いたような抑えた色使いでありながら、潔い構図を切り取っていて、ロベール・フレスのカメラは冴えています。
登山家として有名だったために、自己中心的で自分に甘く軟弱だった主人公が、捕虜収容所を脱走して逃避行の果てに、偶然にもダライ・ラマとめぐり合うことで、チベットの人たちの思想・哲学の深さに感化され人間的成長を遂げるのです。
ブラッド・ピットの無表情というかナイーブな演技がこの主人公にピタリとはまっていました。それはやはり彼のイメージが油彩画でもフレスコ画でもなく、さりとて透明水彩ではないグァッシュ画のイメージだからでしょうか。
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