惑星ソラリス (1972)
»レビュー
喪失
2004/09/24
by
アキラ
これは心にポッカリと穴が開いた男のお話です。
未知の惑星に降り立った宇宙船の中で、どこからともなく
現れる女。彼女は亡くなった筈の男の妻だった。
必死に正気を保とうとする男。だが、ソラリスの海は
じわりじわりと男の心の隙間に入り込んでゆく。
衝撃的な程に悲しい物語でした。愛する人を
失う位なら、幻でもいいから一緒にいたいのが
自然な人の感情です。しかし科学者としての理性が
その気持ちを押さえつけている。もしもこれが
調査でなく観光なら定住していたでしょう。
私なら我を忘れて研究を放り出すでしょう。
そして、あのラストシーンには鳥肌が立ちました。
この作品は喪失感という痛みを描いているという意味で
タルコフスキー作品の中では最も解り易い。
彼の作品に触れてみようとするなら
この作品から見る事をオススメします。
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