荒野の七人 (1960)
»レビュー
はい
2005/06/18
by
味のり
致命的なのが菊千代と勝四郎のキャラクターを一人におさめたことと
雨のシーンが無かったことですかね。
まぁ、ウエスタンは乾いた感じがよく似合うんですがね。
独自のサイドストーリーも良かったです。(特にブロンソン)
多数のスターを生み出した点でかなり重要ですね。
リメイクでここまでおもしろく出来るってのはすごい。
スタージェスが見事なのはもちろんだが、やっぱ黒澤はすごいと再確認。
あぁ、でもそんな事はこの際抜きです。
2050年になっても、この作品はおもしろい。
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ひとり余った人物は・・・
2005/06/19 by
Mの隠し玉
>致命的なのが菊千代と勝四郎のキャラクターを一人におさめたことと
菊千代は侍を気取ってはいるけど、実は農民階級の生まれだったと云うのがキャラクタ−の大きなポイントです。この人物像を階級制度をバックグランドとしない西部劇で表現するのは難しい。そんなことで、この二つのキャラを一人に括ったのだと聞いたことがあります。
と云うことは・・・
クリス(ユル・ブリンナー)=勘兵衛(志村喬)
ヴィン(スティーブ・マックイーン)=七郎次(加東大介)
ハリー(ブラッド・デクスター)=五郎兵衛 (稲葉義男)
チコ(ホルスト・ブッツホルツ)=菊千代(三船敏郎)・勝四郎(木村功)
オライリー(チャールズ・ブロンソン)=平八(千秋実)
ブリット(ジェームス・コバーン)=久蔵(宮口精二)
ときて、”荒野の七人”側にひとり余る人物がいますよね。
実は、その リー(ロバート・ヴォーン)こそ
私にとってはこのウェスターンで一番印象的な人物でした。腕の立つガンマンなのに、多くの過酷なガンファイトを経験してきた為、それがトラウマとなって神経を煩いすっかり戦闘恐怖症になっている。山賊襲撃の修羅場となっても拳銃を抜けずにウジウジしている。かと思えばテーブルにとまった数匹のハエを抜く手も見せずの早業でつかみ取りタダ者でないところを見せつける。黒澤時代劇ではあまり登場しないこの男こそ、ジョン・スタージェスがニッポン映画のリ・メークとして受けたこの作品の中で秘かに描きこみたかった人物像ではなかったかしらとも思います。彼が最後の最後に病を吹っ切って銃を取った時のガンファイトは本作の中で最も鮮烈なる活劇場面のひとつであることは云うまでもありません。
尚、このガンマンに扮していたロバート・ヴォーンは後にヒットしたTVシリーズ”0011 ナポレオン・ソロ”でタイトル・ロ−ルを演じ人気者になりましたが、もともと根暗で腹にイチモツある人物を演ずるのを得意とする個性派。このリー役以外には、クセモノ役者を揃えたジョン・ギラーミンの戦争活劇”レマゲン鉄橋”('68)の独軍将校や、ナポ・ソロ時代に出演した”べネチタ事件”('66)の新聞記者役なぞ今でも印象に残っております。
アッ! いま、日米14人の役者のリストを書いていて気がついたのですが、現在もご存命なのはこのロバート・ヴォーン氏だけだったのですね。何と40余年の年月の無情なことか。 -
Re: はい
2005/06/24 by
味のり
>階級制度をバックグランドとしない西部劇で表現するのは難しい。
ほおぉ〜っ、なるほどっ。そういう事だったんですね。
これを強調すると西部劇では違和感になるんですねぇ。
>黒澤時代劇ではあまり登場しないこの男こそ、ジョン・スタージェスがニッポン映画のリ・メークとして受けたこの作品の中で秘かに描きこみたかった人物像ではなかったかしらとも思います。
はい、確かに印象的でしたよ、はい。
しかし、詳しいですな、Mさん。勉強になりますわぁ。
>現在もご存命なのはこのロバート・ヴォーン氏だけだったのですね。何と40余年の年月の無情なことか。
おっ。そうなんですか。調べてみると今は74,5歳ですか。
もう間もなく・・・と言うのは不謹慎ですね、すいません。
是非長生きしてもらいたいもんです。
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