ワイルドバンチ (1969)
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敗北者たちの執念
2007/11/11
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夢寝由来
サム・ペキンパー監督は今風に言えば≪負け組み≫つまり敗北者の執念や意地を描くのが好きなようだ、強盗団も賞金稼ぎの追跡隊も全員身なりも性格も汚い、無意識のうちに死に場所を捜す敗北者たち。主演のウィリアム・ホールデンはペキンパーの期待に応え久々の代表作になった。最盛期1950年代にもしばしば狡賢い男を演じているもののそれは生き残るための最低限の手段であり充分にファンの期待を裏切らないスターとしての魅力の一つだった。その頃は演技力を兼ね備えた美男俳優として出れば当たる大スターだったが、1960年代に入ってからベトナム戦争を背景にした誰もが皆ドライに振舞う時代になり持ち味は目立たなくなったというか時代に適合しなくなり、また自身の体力低下等ですっかり精彩を欠いていた。本作の無法者首領パイクと同時期公開「クリスマス・ツリー」の優しい父親(本来のイメージ)が同一人物とは思えない鬼気迫る執念を感じる。彼らを追うロバート・ライアン演じるデュークは往年の代表作「裸の拍車」(1953)の無法者や「誇り高き男」の保安官等の集大成に見え彼以外には考えられない適役だと思う。暗い表情の男がこれほど輝いて見えた作品は稀な気がする。
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