マドモワゼル (2001)
»レビュー
大人なんだね
2008/04/24
by
アキラ
始まりは薬局。彼女はひげ剃り用ムースを彼は生理用ナプキンを買う。つまりはそれぞれに一緒に暮らす異性がいるって事。彼女は大手企業で働く普通のOL。そして2人の子供を育てるごく普通の主婦。会社のパーティが行われた会場で余興をやっていた劇団員である彼と偶然再会。帰りのバスを乗り逃した彼女は彼らの中古イギリス車でちょっと駅まで送ってもらうつもりが忘れ物をして荷物を巡るゴタゴタで足止めを食う。ふたりきりモーテルの一室で時間を潰していた彼らは何気なく惹かれ合い何気なく一線を越える。夫を裏切る罪の意識に躊躇しながらも残し少ないふたりでいられる時間を満喫。久しぶりに夫以外の男に抱かれて艶が出たからなのか、立ち寄ったレストランの店員は彼女をマダム(奥さん)ではなくマドモワゼル(お嬢さん)と呼ぶ。
以前、フランス映画祭で只券を貰ったが一緒に行ったクラスメートの遅刻で見逃した作品がいつの間にか公開されビデオ化されていた事を知り拝見。なるほどラブコメとして飽きさせないし、なかなか心地良い雰囲気を持った作品です。レストランの窓越しに見る車の中の彼の表情が切ない。ふたりとも大人なんだなあって感じ。もし自分が彼の立場だったらダメ元で一回位は「夫と別れる気はないの?」と訪ねたい所だが、それはタブー。曖昧にしておかねば成り立たない感情もあります。彼よりも家庭が大切であろう事は分かりきっているのだから一度限りの関係と割り切らねばなりません。子供や夫が画面上に登場しない(オフで声は入るけど)事によって、そういったふたりだけの間に生まれた感情とその余韻を何とも切なく残してくれます。
このレビューに対する評価はまだありません。
※ユーザー登録すると、レビューを評価できるようになります。
返信を投稿
Copyright©2008 USEN GROUP All Rights Reserved.







