乱れ雲 (1967)
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やはりメロドラマでは最高の監督ですが
2002/11/03
by
KKK
成瀬監督らしい、清々としてまとまった感じの作品で遺作にふさわしいのではないでしょうか?
ともに加山雄三主演の作品だからということもあって、「乱れる」とイメージが重なるのですが。
「乱れる」の方は、映画の前半と後半で話がかなり割れているような、ちょっと破綻したようなところのある作品で、他にもこの頃の晩期の成瀬監督の作品は、アイヌを題材にした「コタンの口笛」とか、銀座のバーの話「女が階段を上る時」とか、破綻しているところのある作品が多いような気がする。(そういえば、亡くなられた相米慎二監督が日本映画お薦めベストテンを選んだ時に「女が階段を上る時」を入れていました。)
「乱れ雲」は非常に完成度高くまとまっている感じで、ふっと力を抜いて撮ったような気がします。(あくまで印象ですが。)
でも、小津と比べて、完成度はもちろん凄いが、どこか、破綻しているようなところもあるようなのが成瀬
の魅力なのかも。
あと、登場人物が、自分自身の中の気付いていなかった感情が沸き上がってきて動揺する瞬間みたいなのを成瀬監督の作品はとらえているような気がします。
風景、自然描写(木漏れ日や雨など)へのこの監督のこだわりも凄いが、「乱れ雲」の雨も凄かった。
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