シャーロック・ホームズの素敵な挑戦 (1976) »レビュー

大画面で映える映画

80点 2002/12/22 by 未登録ユーザ 仮名側之丞

封切時に映画館で見ました。
先日TV(NHK)で見る機会があり、あらためて見直したのですが、映画館ほどの面白さはなかったですね。
原作・脚本がニコラス・メイヤー。『スタートレック・カーンの逆襲』や『タイム・アフタータイム』を監督した人でもあります。
ホームズ物の続編を勝手に作ったとして論議を読んだ(と何かで読んだ)原作の映画化です。原題が何を指すのか「7パーセントの解決」。
今話題の『ギャング・オブ・ニューヨーク』とほぼ同じ19世紀末の欧州の話ですね。
ホームズ役はニコール・ウィリアムソン。ちょっと剽軽な感じの人で、後の『エクスカリバー』では魔術師マーリン役でした。
忘れちゃいけないのはワトソン役のロバート・デュバル。『地獄の黙示録』のキルゴア中佐役とほぼ同じ頃に出演した事になりますね。この人は日本で言うと、山崎努に近いですか。うっかり脇役で使うと主演を食ってしまう感じの人です。
ストーリーが論議を読んだ理由は、ホームズの麻薬中毒を中心に描いたから。彼の病気を直すのはウィーンのフロイト博士。心理の元は何でもセックスと関係ありとか、テニスと性欲の関係とか色々刺激的な論文を発表し、心理分析の開祖的存在。映画でもフロイト的な場面がいくつか出てきます。ホームズの探偵業へののめり込みの理由もフロイトにより心理分析されてました。
結局、治療中に起きた、ウィーンでの女性歌手誘拐を巡る事件の解決は、フロイトとワトソンの功績大で、ホームズにとっては病気治療と船遊びで英気を養ったと言うことでしょう。
登場人物がセリフをいっぱいしゃべっているので、できるなら吹き替え版(民放TVで何時かやれば)の方が分かりやすいかも。
他の出演者も、ローレンス・オリビエ、バネッサ・レッドグレーブ、チャールズ・グレイ(007 ダイヤモンドは永遠に)等、欧州色豊かでした。

 

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  • Re: 大画面で映える映画

    2008/04/04 by 牧坂満

    彼の病気を直すのはウィーンのフロイト博士。心理の元は何でもセックスと関係あり…ユングの方が説得力ありですよね。
    島田荘司の「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」を読むと、ホームズとコカインの関係がよく分かります。

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