座頭市 (2003)
»レビュー
古き良きニッポン人
2005/10/26
by
理屈屋
北野武監督の座頭市、斬新で面白かったです。
作り的には、ストーリーも登場人物もむしろ陳腐と言える時代劇です。
ですが、座頭市が目を○○いて以後(←これ衝撃的、意味が深そう)、登場人物達が急にイキイキと躍動し始め、盛大な踊りの中での大団円となったことで、コテコテの時代劇部分と好対照をなして、そのことで返って、陳腐な物語の中の抑圧された古き良き日本人と、その抑圧されたが故の美しさが際立ったように思います。
ラストの一言も、欧米化する現代の日本人に向けた疑問の投げかけになっているかのようで、北野武監督の持つ「日本人とは?」というイメージを感じさせてくれます。
世界に向けて「ニッポン人を発信」した映画、という感じがしました。
見どころとして、北野武さん演じる座頭市と浅野忠信さん演じる用心棒の最後の対決が凄いです。
「椿三十郎」の三船敏郎さんと仲代達矢さんとの決闘を思い出しました。
DVD等でご覧の方は、スロー再生でじっくりとご鑑賞下さい。
ラストのダンスには「七人の侍」のラストがダブりました。
抑圧されていた人々のしたたかさや生命力を感じます。
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