秘密と嘘 (1996)
»レビュー
素直な内容
2005/04/26
by
アキラ
「生んでくれって私が頼んだ?男に抱かれたんでしょ」
序盤の姉親子の会話。反抗期の子供がいる家庭では
誰もが聞き覚えのあるギスギスしたとても空しい響き。
彼女が若気の至りで産んだ黒人の娘が話のキーになる。
触れられたくない過去と言葉の足りなさから生まれる偽り。
いかなる家族も普遍的に孕むどうしようもない問題を
どうしようもないまま見せたという感じの素直な内容。
脚本、演出、演技の上手さでじっくりと見せてくれるが
皆で泣けば怖くない的なクライマックスには冷めた。
ついついヒステリックになる妻を夫がなだめる弟夫婦。
写真屋という職場のシーンが前後の話に象徴的に皮肉を
利かせながら、上手い事、全体にリズムを与えている。
そういえば、オーストラリア帰りのチンピラ写真家は
その後どうなったのだろう。嫌われ役ではあったけど
結構悲惨な境遇だったし、腐りっ放しだと思うと可哀想。
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