チルソクの夏 (2003)
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ベタな演出が・・・・
2006/12/28
by
としぞ。
谷川真理って誰の将来?そして高樹澪は・・・?
てなことはとりあえず置いといて。
結論から言うと、個人的には佳作の印象。青春ドラマに恋愛のソースをからめ、そこに日本人と韓国人の関係というスパイスを加えた映画としては、大ヒットした「パッチギ」よりも早く作られたものですね。
で、その「日本人と韓国人の関係」、というか、主役の郁子とその相手となる安くんの関係が曲者。その設定を際立たせるためか、劇中に登場する映画や、父親役を演じた山本譲二がギターを手に歌う歌など、関係性をイメージさせる意図(だと思う。おそらく)でチョイスしたモチーフがちょっとねえ・・・。その意味とか監督の気持ちはわかるけれど、あまりにもベタ過ぎ。テーマをフォローする「何か」は、ストーリーの流れにうまく乗っていないと鼻白んでしまうものです。そこをうまく演出しなければ、特にこういった「日常を描くドラマ」であればあるほど、物語に入り込もうとしているオーディエンスは思い切り現実に引き戻されてしまうと思うのです。
例えば終盤のトンネルのシーンは、本来ならばこの映画の芯を成す部分だと思うのだけど、なぜ郁子と安くんがそこに行ったのかがわからない。二人の会話から、その意図(※「意味」じゃなく、意図ですよ)はわかるのだが、要するに、物語の進行の必然とは関係なく、監督がこの映画を通じて言いたかったことを二人に言わせるための設定なのですね。こういう演出が全体を通じてそこかしこに見えるので、どうもなあ・・・そういう部分は、やはり気を遣ってくれないと。
冒頭に書いた女優のことも同様。4人の高校生たちの十何年かの姿ならば、やはり頑張って似ている女優さんを探してくれないと。
言わんとしているテーマやストーリーは悪くはないのだから、細かい設定や演出に緻密に、細心にこだわって欲しかったな、と感じた作品でした。
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