ブラウン・バニー (2003)
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二度と見たくない傑作
2003/12/22
by
ゴマ
究極の自主映画を見たという感じ。
見せるということをほとんど考えていないが、しかし、作り手としての強い気持ちがフィルムに焼き、構図も何もないような絵にも全て力強いものがついている感じがした。
それゆえか、終盤にかけるまで、見るに耐えないものであっても見ることが出来る。
正直、あまりの倦怠感に映画館を出ようと思った事もあったが、しかし、終盤の展開、演技により、それまでの倦怠感は全て映画にとって必要不可欠なものであったと知る。
終盤における役者の演技というものは見るもの全ての心を突き破るような力を持っている。
映画を見終わった後に、どのような疲れともいえがたい虚脱感に襲われた。
それは、主人公の男に吐き気を催す一方、自分も主人公のようでありたいとする憧れ、しかし、あのような純粋な男にはなれないとする諦めが入り混じった感情を、内に秘め続けていたからだろう。
もう一回見たいか、と言われれば、間違いなく「いいえ」と答える。
しかし、どの映画より、強く心を動かされた。
あれが映画だ、と強く思う。
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