嗤う伊右衛門 (2003)
»レビュー
忠実に描けば良いってもんでもないでしょ
2004/02/08
by
Cruel
小説に感動したので観て来ました。
良く出来た小説の映画ってのは大抵駄作が多いので
まぁ所詮は駄目だろうと思いつつも
やはり見ずにはいられず観に来た。
感想としては「ひどい」の一言である。開始5分でもう出たくなった。
なにがひどいって、脚本家がひどいのか監督がひどいのか
原作に忠実に作れば文句も出ないと思ったのか
小説とセリフが一言一句同じ。
読んだばかりなので、僕でも先のセリフが言えるくらいだ。
さらに、小説のすべてを詰め込もうとするために
せっかくの行間もなにもなく、入り組んだストーリーは
映画だけ見た人間には理解出来ないだろうし
無駄にスプラッターな場面だけが強調されて、とても見ていられなかった。
ベストセラーの小説からの映画化は大抵失敗するにもかかわらず
常に繰り返されてきた。
それでも、小説読者とは違う視点で監督の描いた映画は、それはそれで興味深いものである。
それにたいして、どうこう文句つけるのは読者の常である。
しかし、この作品に関していうなら監督の視点も何もなく
ただ、小説のうわっつらを嘗めたような出来で
登場人物の心情など露にも伝わってこない。
小説を読んでるから理解出来るようなものの、あれじゃ頭のおかしい人間の
集まった猟奇映画でしかなくなってしまっているように思う。
小説では登場人物の心情なども書きこまれたり
もしくは行間にそういったものが含まれているのにもかかわらず
そういった間を取ることもせず、ただセリフのみをひたすらに忠実に言わせるだけでいったい何が脚本だろうか。
映画を見てがっかりした人も
是非原作は読んでもらいたいと思います。
このレビューに対する評価はまだありません。
※ユーザー登録すると、レビューを評価できるようになります。
返信を投稿
Copyright©2008 USEN GROUP All Rights Reserved.







