ア・フュー・グッドメン (1992)
»レビュー
ハーバードづらには見えない
2005/08/11
by
倉島穂高
トム・クルーズって非日常的な役柄のほうが似合うのだけれど、知的エリートというタイプではないなぁ。アラン・ドロンと同類の、「出自は低いが実力でのし上がる粗野な美青年」というのが一番ぴったりくる。だからこの映画のトムクルは個性が活かしきれてなくてちょっとつまらないな、と感じました。
デミ・ムーアもこの役が彼女でなければならない理由がひとつも思いつかないような無個性ぶりだったなぁ。彼女ももっとアグレッシブなキャラクターでなきゃ。映画としての出来はこっちのほうがやや上かもしれないけれど、デミのキャラが活きているという点では『GIジェーン』のほうが断然いいです。
ジャック・ニコルソンとケビン・ベーコンはよかったです。ケビンのほうがトムクルより男前だったぞ!
印象的だったのは、裁判にかけられていた2人の兵士です。軍曹くらいの階級の黒人兵士と、その部下にあたるたぶん二等兵の白人兵士。この下っ端白人兵士が黒人の上官を心から尊敬し慕っている様子は、時代を考えれば明らかに意図的な配役および演出だったのでしょう。当時はまだ「上司が黒人」というシチュエーションの映画はあまりなかったと思う。だから新鮮でしたね。
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