ルードヴィヒ 神々の黄昏 (1972) »レビュー

退廃美を描いた名画

100点 2008/04/02 by 牧坂満

ルードヴィヒ 神々の黄昏

 一般庶民には理解不可能な貴族の芸術趣味に完膚なきまでノックアウトされたような映画です。ルキノ・ヴィスコンティ監督自身もイタリアの名門貴族の末裔であり、完全主義者ゆえに演出途中で重体に陥り、再起不能とまで報道されながらも執念でこの芸術作品を完成させています。

 ルードヴィヒ2世は同時代の大音楽家ワーグナーを擁護して、自身の芸術的満足のためにノイシュバンシュタイン城の築城を計画するという徹底ぶりに驚愕させられるのも、一般庶民が故の発想の貧困ぶりなのでしょうが、時の権力者が芸術を世に送り出したことも事実です。

 

 

2人がこのレビューに共感したと評価しています。
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  • Re: 退廃美を描いた名画

    2008/08/14 by レクター博士

    牧坂満さま。

    ルキノ・ヴィスコンティ監督自身は車椅子で最後まで執念によってこの作品を完成させています。その後、制作プロダクションは倒産してしまいます。フィルムが散逸した原因です。「公開時版」と、スタッフが買い戻した使われなかったシーンをも加えた「完全版」が存在する訳です。

    >ノイシュバンシュタイン城の築城・・・
    同時期にパリにエッフェル塔の建設が始まります。
    如何に時代錯誤な事であったか。でも、それが今や、バイエルンの観光資源として重要となっていますね。ルードヴィヒはこの城の中で、彼が耽溺した「ローエングリン」を上演したかったらしいです。

    何年も前に、何度も同様の補填情報を書いていますがお許し下さい。ワグナーとヴィスコンティの魂に乾杯!

  • 退廃美を描いた名画

    2008/08/15 by 牧坂満

    「レクター博士」さん、私の拙いレビューを読んで頂いているようで、感謝します。但し、「ルードヴィッヒ・神々の黄昏」に関しましては(※ヴィスコンティの映画全部)鑑賞してからの時間が経過しすぎているために、的外れや、勘違いが多く、尚且つレビューも書き込みが足りないモノとなってしまっています。それでもヴィスコンティは大学一年生のときに鑑賞した「地獄に堕ちた勇者ども」での衝撃からのめり込んでいったので、再度書き直しも考えています。正に、「レクター博士」の言われる通り、ワグナーとヴィスコンティの魂に乾杯!

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