ブラザー・ベア (2003)
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ディズニー映画としては失敗。だけど秀作!
2004/03/31
by
エーコ
この映画は、商業映画としては地味過ぎて、
おそらく失敗の部類に入るでしょう。
商品化して遊べる愛すべきキャラもいないし、勧善懲悪でもハッピーエンドでもない。
まったくディズニーらしからぬ映画なのです。
そういう意味で、万人には受け入れられないかも知れません。
主人公はキナイと小熊のコーダであるような宣伝をしていますが、
真の主人公は語り部である次兄のデナヒ。
彼は愛する者達をを失い、本来の自分を見失ってしまう。
「敵」を憎み、ひたすら滅ぼそうとする彼の姿は、
ありもしない絶対悪を妄想し正義を振りかざす、
人間の愚かさを描いているような気がしてなりません。
ご都合主義的ハッピーエンドのディズニー映画としては失敗でも、私には自然と人間との関わり、そして愛と赦しを象徴的に描いた、秀作だと思いました。
手書き作画の美しさはCGとは比べようがありません。
前半のじっくりした人間ドラマ、後半お子様向け&駆け足のバランスの悪さは否めませんが、
本当に重点的に描きたかったのはおそらく、
あくまで人間の心の葛藤なので、「子ども向け映画」としての尺の制限からも致し方無いでしょう。
長くても良いから、DVDでは是非とも完全版が見たいものです。
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