エクスカリバー (1981)
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甲冑と剣の美しさ
2008/04/09
by
じょりちょこ
まず、この映画は完全なファンタジーです。歴史考証は皆無ですし、いわゆるアーサー王伝説を再現しようとしているわけでもありません。アーサー王伝説をモチーフにして、自由自在な物語を描いたものです。
たとえば本作でアーサー王と円卓の騎士たちは美麗な甲冑に身を包んでいますが、ああいう全身を覆う甲冑が登場するのははるか後年のことですし、実際にあんな甲冑を着用して戦闘できたかどうかも怪しいところです。
しかし、この甲冑は本当に美しく、僕の観たファンタジー系の映画の中では一番の仕上りだと思います。
聖なる剣、エクスカリバーの美しさはさら際立っており、ここまで剣を美しく描写した映画はないんじゃないかと思います。
本作ではアーサー王とエクスカリバーとドラゴンの関係が○○○であるとされていて、ここではドラゴンは大地そのものの象徴とされています。アーサーとゲネヴィアの婚姻の儀式はケルト風の儀式で行われるのですが、映画が進むにつれて画面の中にキリスト教的なムードが増えていきます。ケルトが後退し、キリスト教が台頭する流れを描くことで、「指輪物語」が伝説の時代の終わりと人間の時代の台頭を描いたのと同じことを表現しているように思います。
僕はジョン・ブアマン監督の作品をあまり好まないのですが、本作は悪くないと思います。惜しむらくは登場人物たちが現代的すぎる点なのですが、それも監督の意図するところだったかもしれません。現代劇として、ファンタジーを描くのも(僕は好みませんが)悪いことではないかもしれません。
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