ナポレオン (1927)
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諸君を世界一の沃野に導こう!
2008/04/10
by
じょりちょこ
アベル・ガンス監督の大傑作です(僕が見たのはコッポラによる復元版で、オリジナルは未見なので10点減点しています)。
本作はナポレオンの少年時代から第一次イタリア遠征までを描いています。戦闘シーンでナポレオンが活躍するのはトゥーロン攻略くらいなので、戦闘シーンを目当てに観賞すると肩透かしをくらいます。
この映画は若き日のナポレオンの成り上がりのストーリーです。僕の持っている書籍の中ではエミール・ルートヴィヒの「ナポレオン 英雄の野望と苦悩」のテイストがこの映画にもっとも近く感じます。このルートヴィヒの評伝は、作者自身が書いているように、ナポレオンの心の動きにスポットを当てているのですが、この映画はまさにそういう感触を受けます。
映画ファン向けの見どころとしては、ロベスピエールの恐怖政治のために議会が大揺れに揺れるシーンです。冷酷に陰謀を企むロベスピエール、剛腕を示すデモンストレーションに得意気なダントン、そして紛糾する議会が重ねて映写されるのですが、議会を撮影するカメラがブランコに載せられてまさに「大揺れに揺れる」のです。このとき、ナポレオンは嵐の中を小船で移動しており、その様子もモンタージュされます。
この映画は戦争映画ではないので、戦争映画が苦手な人にもおすすめです。少し長い作品ですが、展開は極めてドラマティックで少しも飽きさせません。古い映画をあまり見ない人も、機会があれば是非!
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