セレブの種 (2004)
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会社をクビになったエリート社員が始めたのは、自分の「種」を売ることだった!
エイズの特効薬の開発会社に勤めるジャックは、一流大学を出て管理職として活躍するエリート。しかし企業の不正を知り、内部告発をしたことから会社をクビになり、無一文になってしまう。そんな彼の弱みを知って、かつての婚約者で今はレズビアンの彼女がいるファティマが、彼に「種付け」の依頼をしにやってくる。嫌々ながらも、ファティマに未練があるジャックはそれを引受けた。ところがその噂が広まり、1回1万ドルという高額な報酬と引き換えに、子供が欲しいレズビアンたちがジャックのもとへ次々と押し寄せて来る。
近作『インサイド・マン』も好評なスパイク・リー監督が、『25時』の次に撮ったのがこの『セレブの種』だ。初期の頃は、アメリカ社会の黒人問題を扱う「社会派」だった彼が、ここ数年はより広い層にアピールする作品も作り始めている。本作では「レズビアンへの種付け」という刺激的な題材をメインストーリーにしているが、相変わらず企業の不正、内部告発、人種差別、同性愛への偏見といった社会批評が隠し味のように散りばめられている。とはいえ語り口は軽快で、社会風刺が効いたコメディといってもいいだろう。作品を通して感じるのは、家族というものへの暖かいまなざしだ。次々と生まれてくる子どもたちを見て、幸せな表情の主人公ジャックにそれが現れている。
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