長州ファイブ (2006)
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未来を担う若者たちの夢と情熱が海を越える
尊王攘夷の気運が高まる幕末、外国を排斥するだけでは何も変えられないと敢えて敵を知る道を選んだ若き長州藩士、山尾庸三、野村弥吉、志道聞多、伊藤俊輔、遠藤謹助の5人は、死罪も覚悟で英国へ密航する。ロンドンで英語を会得しつつ大学で学び、それぞれが興味のある分野の技術や知識を貪欲に吸収していく。やがて、造船技術を学ぶため単身グラスゴーに向かった山尾は、手話を駆使して働くエミリーと出会うのだった。
200年以上鎖国を続けてきた日本から、広い世界へ飛び出した若者たち。前例のない試みに果敢にチャレンジしてこそ道は開けるのだと身をもって証明した先駆者たちだ。教育、政治、産業と後に近代日本の基盤をつくった彼らを英国の新聞は「長州ファイブ」と呼んだという。5人を受け入れる英国側の度量の大きさにも感心するが、礼儀正しく向学心に富み勤勉で尚且つ物怖じしない彼らの姿には人の心を打つ美しさがある。『地雷を踏んだらサヨウナラ』『アダン』など常に実在の人物を生き生きと描いてきた五十嵐匠監督の演出は、松田龍平演じる山尾庸三に焦点を当てた後半に冴えを見せる。気骨ある男たちを体現した5人の俳優も好演。
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