孔雀-我が家の風景 (2006)
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たとえ夢破れても人生は続いてゆく
1977年、文化大革命が終わり、中国は新しい時代の幕開けを迎えた。だが、地方の小さな町に家族と暮らすフェイウォンには退屈な工場での仕事があるだけで、心を躍らせるようなことは何も無かった。両親は知的障害のある兄ウェイクオを何かにつけて優先し、弟のウェイチャン共々そんな毎日に嫌気が差している。ある日、落下傘部隊のハンサムな兵士が突然舞い降りてきた。一目で恋に落ちたフェイウォンは早速部隊に志願するが…。
自前の落下傘を自転車に括りつけて通りを駆け抜けるヒロイン、フェイウォン。小さな町に埋没し何者にもなれない彼女の精一杯の晴れ姿だ。輝かしい未来を夢見る娘は母親を苛立たせるばかりだが、元来親が子にかける期待と、子が抱く憧れは相容れない。そして、現実は厳しく、夢や希望を裏切ってゆく。そんなごく普通の人々の生き様を極めて冷静かつ丁寧に描いた本作。全編に貫かれるブルーを基調にした色彩の美しさは、チャン・イーモウの『紅いコーリャン』、チェン・カイコーの『さらば、わが愛/霸王別姫』の名撮影監督クー・チャンウェイの初監督作といえば納得か。第55回ベルリン国際映画祭で銀熊賞に輝く堂々の長編デビュー作だ。
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