あかね空 (2006)
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しみじみとした感動を呼ぶ人情時代劇
江戸は深川蛤町。職人たちが多く暮らす長屋が並んだ裏町で、井戸から汲み上げた水をじっと眺めている旅姿の男―京の豆腐屋で修行し、江戸で店を持つためにやってきた永吉は、近くに住む桶屋の娘おふみと出会う。お互い惹かれ合うものを感じた二人は、京の豆腐を江戸で売り出すために力を合わす。影で見守る清兵衛とおしのは、幼くして行方知れずになった息子を永吉に重ね合わせ、何かと力になるのだった。そして18年の時が流れ…。
原作は、江戸を舞台に数々の人情味溢れる時代小説を発表している山本一力。市井の人々の人間模様を細やかに描写した原作の魅力はそのままに、映画では所々にVFX映像を用いながら迫力のある“江戸の風景”を見せてくれる。再現された当時の深川の町並みや隅田川に架かる永代橋の全景は、物語にリアルな迫力を生み、観るものをあたかも200年前にタイムスリップさせてくれるかのようだ。主演の内野聖陽の硬軟演じ別けた(2役を演じる)名演ぶりは、まるでしゃきっと腰のある江戸前木綿豆腐と、柔らかい京風豆腐の違いを表しているかのようで楽しめる。
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